雪降る八月、花束を。

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俺スカ 4話 私的感想メモ

日本テレビ系土曜22時枠 オリジナルドラマ

「俺のスカート、どこ行った?」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。一個人の主観なので、異論や文句はお断り。もしかしたら誰かの思想や心の地雷に触れてしまうかもしれませんが、「本作を私が楽しむため」以外の意図は御座いません。

なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

 

自分がひとやものを受け入れること、受け入れてもらえた事や拒否された事を察しなければ反感を買うこと、謝れば許されるのか。

ごめんなさいとありがとうの理想形。

手間になっても伝えたい感謝の意と強要された謝罪を対比にみる第4話。

 

職業体験回。個人的には描きたい心情がわかりやすい回でした。

工場へ行く明智組の面々(書き方…)と、探偵事務所へ行く原田先生組。今回原田先生が直接倒すのは生徒先生ではなく明智達の職業体験先の工場長。私は駒井がタイプです。駒井と怒声の後のおばあちゃんのゆっくりとした口調が本当に癒しです。東条と若林が先生が介入せずとも、自分達で歩み寄る姿に成長を感じます。「関西ジャニーズJr. お笑いスター誕生!」の道枝くんと長尾くんの出演シーンのオマージュかな?と思える構図も何箇所か見つけて…!がっちりそこは狙われてる感がすごい…笑

若林は冒頭から東条の様子は気にはなるものの、声は一切かけず、屋上に東条が来たら露骨に嫌な顔。原田先生と一緒にいたくて書いた体験先に東条もくると分かりまた嫌な顔。顔がとても素直。探偵事務所を即答して、事務所にお邪魔した際に生徒用の4人テーブルではなくわざわざ椅子を引っ張ってきて原田先生の近くに座る忠誠と東条達への警戒っぷりが可愛くて。面白いくらいのぶおにしか心開いてない…笑。人探しのために原田先生により東条と組まされた際、しつこく一方的に話しかけてくる東条に、今度は怯えずに冷めた顔でお前を許してないと言い切ります。大人たちの一連のやりとりを聞きながら思いつめたあと、一度拒絶したのに、もう一度と懲りずに声を掛けてきた東条の声に足を止め、謝罪を聞き受け入れました。クラスで孤立していないものとして扱われる気持ちや、教室でお昼を食べたくない気持ちを知っていて、そして中学からの2人の様子と東条の孤立の原因を見ている若林だから、人探しの依頼人のおばあちゃんの言葉と工場長と原田先生のやりとりで心が動いて最後東条を許せたのかなと思っています。優馬という名前の通り、優しい子でした。ぎこちない笑顔と主題歌をバックにした不慣れな返答が愛しい。

東条は割と素直というか、2話でありがとうもごめんも言える子だってわかっていたので…ただ、2話で明智に感謝したつもりが地雷を踏み無視され、今回も冒頭若林と会話しようとして拒絶されています。調子ノリで言いたいことがすぐ口から出てしまうというか、考えなしに発言してしまう子なので知らず地雷源を走り回って傷付いてから苦悩している不器用な印象が。他人の事情を考えられなくて傷付くばかりで。明智に何一つ勝てず、クラスでの居場所も明智ありきだった事実が更に劣等感を加速させて辛かった…。避けられてる位は分かっても話し相手がいないと寂しいのか、自分から声掛けに行ける勇気はある。一度拒絶されても、再度しつこく謝り続けてイジメていた若林と仲直りしようとするのはどう考えても軽率なんだけど、2話から変わらず東条の選ぶ行動は自分が思ったらまっすぐ。名前の漢字通りに正義。思春期で大半が無くしたり隠してしまうものをまだ持っている子です。一言で言うなら、思考が子供っぽいで済んでしまうんですが、大人びた思考だからといって何でしょうか。ある程度回避はできても、結局最後は受け手次第では…?度々傷付いても自分の思いを伝えられる素直さを捨てなかった東条。今後若林を強引ながらも陽の下に連れ出してくれる良いコンビになりそうでワクワクしてます…!

今回の明智がキレるきっかけは友人の駒井の仕事を否定し自分達を邪魔者扱いした工場長。もれなく気にくわない大人に噛み付きます。周りは守るし、やっぱり余計な一言を言ってくる大人が嫌いなのかな…目上を黙らせられる自分に価値は感じてそうだけど、感じたことのある不満や葛藤が明智の声や態度で形になるのはスッキリする。敵に回すと怖いけど頼もしいから、クラスの中心人物なんでしょうね…。今回原田先生と明智の勝負ではありませんが、流れでは明智の提案で、責任を取り退職狙いか名指しで原田先生が呼び出され、探偵事務所組と合流して物語が動きます。

 

いやあ東条と若林、半強引にも仲直り…?おめでとう!!!原田先生も直接は間に入らず、許し合えたのが何より微笑ましかったです。少年の繊細な表情や空気感を堪能できる、みちなが好きの神回。テテーン♪東条が仲間になった!▼

多少性格が違っても、全部は無理でも、受け入れ合えばお互いに良い方に向かえることがある。「自分」と「相手」の個性が共存できる友人関係や信頼関係って続きやすいと思うから、ドラマのコンセプト的にそれが言いたいのかなあと思ったり。ダイバーシティ。原田先生は工場長のことは最後気持ちいいくらいにdisってましたが…要求を「受け入れられるか」…劇中でいう謝罪行動を飲んだとしても人間的な個人の「好き嫌い」はまた別物だから、これは多分矛盾にならない。

工場長みたいな方は、自分に害がなく仕事や勉強の出来る人間は正当に評価してくれたり懐に入ると強い味方であったりして、口悪くても効率化や采配は上手な事も多く、恐らく本人も苦痛の中の努力で出世した方々なので、近年の平等化やハラスメント問題をみるとその人達の今までの社会での生き方まで否定拒絶してしまうのは悲しいなあとぼんやり感じているんです。だからどうするが見つからず私も鈍臭いので大概煙たがれる側のため同情したら刺されそうだしこちらから接点を持ちたいとは思えませんし。今回みたいに嫌みっぽくて責任逃れたい楽したいが見え見えだと印象悪いですが…。昇進しても責任だけのしかかって仕事は楽にならず、町工場の景気も良くなく給与も少なければ余裕が無くなってしまうんだろうな。学生ではなく働く身なので、どう考えても今回の悪役である工場長にもなんだか同情しました。多様性を受け入れるとは…?いやフィクションを下手に深く考えるのはやめよう。

…今更すぎか笑

1話では明智に先生になったのは金の為と言いきった原田先生。でも今回、やりたいことの一つに先生もあった、他にもある、と里見先生に言っていたのが印象的で。里見先生の乙女モードめちゃくちゃかわいい…。

 

あとは次回予告が楽しみすぎて!というか残り半分の時点で若林に一緒にタピったりご飯を食べてくれるクラスメイトが出来て良かったです。最終回までにはクラスに馴染める流れを感じてきた…!

3話4話が要所胸糞悪…怖かった分(あ、いや、面白いんですがね!色々思うことあるので汗)平和で楽しい回になりそうで!真剣で本人も大混乱な初めての恋を茶化される若林の気持ちは察しますが、人の恋路ほど面白いものはないというのも分かってしまう…。恋する前に話し相手が出来て良かったと思ったけどそうじゃない、人に心を開き始めているから恋ができるのか…?

恋する若林が超楽しみ。まさかの二度目のメイン?回、長尾謙杜くんの1ファンとして本当に嬉しいです泣

こんな毎週長尾くんの演技が見られるだなんて…。若ちゃんをめいっぱい可愛がってくれてありがとう、制作スタッフさん方ー!

 

記事を読んでくださる皆様、貴重なお時間を頂戴するには無知と拙い文面ですみません。

ありがとうございました。

 

ではまた、土曜22時に。

毎週土曜夜は俺スカ♡

俺スカ 3話 私的感想メモ

日本テレビ系土曜22時枠 オリジナルドラマ

「俺のスカート、どこ行った?」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。一個人の主観なので、異論や文句はお断り。もしかしたら誰かの思想や心の地雷に触れてしまうかもしれませんが、「本作を私が楽しむため」以外の意図は御座いません。

なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

 

前回の1話2話

http://170815snow.hateblo.jp/entry/20190504/1556964865

に引き続きの更新です。

 

3話しんどかった…。

学校が嫌いだったとか、なんらかの原因で好きではなかったひとの地雷要素盛りだくさん。多方面で生まれていく問題にリアリティがあり、各々深い回ではありました。

あのざわざわ感が苦手な方は無理な視聴はおススメしません。これはマジなやつです…楽しいはずのエンタメで、苦しみたくはないので…でも、元気があるとき見て欲しい。きっとその為に作られたお話だから。

 

親の期待と子の気持ちのすれ違い、たった1人のルール違反からのクラスの連帯責任、クラスメイトから向けられる痛い視線とわざと聞こえるように漏らされる不満、そしてそれを乗り越える不登校生徒、1話にも少し出てきた阿久津仁愛くん演じる光岡メイン回。

 

原田先生は光岡の事情と母への気持ちを汲み取り、かなり強引にも学校に復帰させることに成功。かつ、テレビジョン5/17号によると若林に続き光岡からの信頼も得られた模様。

元は成績優秀で学校にくれば話せる友達はいても家庭の事情で遅刻を免れず、時間で閉まってしまう門の所為でサボり癖がついてしまった光岡は、久々に学校に来て受けたテストで授業に出ていなかった自分の真っ白な答案用紙が許せなかった。母親には学校に行っていなかったことは話しておらず、建前もあるためカンニングをしてしまう。丸写しの答案によりバレ、クラス全体が問題を変えた再試になる大ごとに。もちろん不満の矛先になり、余計にクラスの人目が怖くなり足がすくむ光岡を原田先生は引きずり出します。光岡母も理解ある、息子の本心を無視しない優しいお母様で良かったです。弟妹がかわいい。あと今泉ちゃんが天使。

一方、一度目のテスト中から光岡のカンニングに気づいていた明智。原田先生を辞めさせる方法として再試にクラス全体でのカンニングを企むも、原田先生のまさかの行動により失敗。また、若林にバイト中の姿を見られ、バイト禁止ではないのかと言われるも一蹴。東条とは2話後口を聞くことはなく、視界にも入れない徹底ぶり。再試後、家に帰ると1人意味深に泣いていた。1話の冒頭のヒステリックなそれや2話後の東条の扱いから実は地雷が多くて思考が根深い気がしてくる。

あと東条…今回は終始つらい…。明智には目も合わせて貰えず、つるんでいた仲良しイツメンは全て明智のもとに付き、クラスで孤立。「東条と絡むと自分が明智に睨まれるからうまくやっとこ」の心が透けて見えるめちゃくちゃリアルな学校ぽいハブられ方で心がチクチクしました。孤立した若林を執拗に虐めていた彼が「明智の取り巻き」としてしか思われず、それを失ったら1人になってしまうのがなんとも…。幼馴染の川崎ちゃんが少し気にかけてくれてるのが救いかな?(2話分あんまり書けなかったので、また時間があるときに見返して書きたい…。)最後、若林が声かけず教室を去る演出が好き過ぎて唸りました。今すぐにでも原田先生と若林に笑わない東条を救って欲しい気持ちと、1話を深くするならもう少し2人は拗れてもいい気持ちが半々(こら)。

すっかり原田先生のオトモになった若林はちゃっかり光岡の保育園のお迎えに付き添い、自宅に上がりご飯を食べるまでの図太さに。原田先生の後ろや隣にちょこんといるのが可愛い。のぶおといれば向かうとこ敵なし感はあれど、今回若林が1人で、自分の意思で、今回自ら明智に仕掛けるもやはり負けてしまうのもまたリアル。あまり声量がなく尻すぼみな震える声、怯え具合が思わずよく頑張ったと抱きしめたくなってしまうそれです。まだまだ気は弱くて怖がりだけれど、勇気を絞り出してまた自力で一歩前に出た若林でした。

 

私事、某シーンが辛くて正直テレビを消そうと。とっくに学生でもなく、輪の当事者でもなかったけどあの空気が本当に嫌いで仕方がなくて。今思えば何がそんなに憎らしかったのかわからない、きっと思春期特有の世の中に対する不満や行き場のない気持ち。わざとらしい騒々しさと人の目がその象徴のようで。誰かに何かをされたわけではなく、学校という箱にいた醜い私が嫌いで思い出してしまうから、トリガーになるものは生理的に危険を感じて避けたくなってしまうんです。色々あったから、親の期待云々部分も耳が痛くて。

でも、目を逸らさず見れたよ。ちゃんと最後まで見ました。向き合ったら、思ったほどは思い出さなかったし、怖くもなかった。

好きの力ってすごい、ここまでくると執念や意地かもしれない。見終わった時涙こそ出ませんでしたが、頭の中の雲がほんの少し晴れた気がしたとでも書くべきか…成功経験の一つとして、自信を持って大事にしまっておきます。

でも弱ってる時に見たり細部に着目した繰り返しはしんどい回なので、自分用に多めに感想書くことに…笑 地味に活躍が多い若林くん癒し。

 

3話まで見ましたが、キャラクターそれぞれ自分がやった悪い分はそれなりに痛い思いをするからそこはスッキリしていていいですね…。スカッとする笑

学生時代って不器用で不安定だからこそ大人になってからもその時間を大切にできるのかなあ。フィクションで描かれる思春期の葛藤って惹かれる。

若林の今後の情報担当としての暗躍や変化が楽しみ…。動物が友達の設定まだ出てきてないし!東条と仲良くなるのか、和解はするが距離を置くのか。

あと原田先生と里見先生のフラグが!!!!個性豊かなゴリ学!相関図の変化に置いていかれないようにしないと。

明智は「(遠回しでも)自分の好きな誰かを守るため」に噛み付かれたり阻まれたりするのも気になります。2話の東条も、今回の若林も。個人的光岡とも意味深なリンクがあったように思えて、家族の何かがあるような気がしています。愛だけに飢えた秀才はあまりにつらいな、でも最後はきちんと原田先生が救ってくださると信じて。

 

続きとっても楽しみです。

 

毎週土曜22時はテレビの前!

俺スカ待機!

俺スカ 1話・2話 私的感想メモ

2019年4月20日(土)放送開始

日本テレビ系土曜22時枠 オリジナルドラマ

「俺のスカート、どこ行った?」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。一個人の主観なので、異論や文句はお断り。もしかしたら誰かの思想や心の地雷に触れてしまうかもしれませんが、「本作を私が楽しむため」以外の意図は御座いません。

なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

見ている方も見ていない方も。良ければ覗いてってください!

 

初回の印象はずいぶんとぶっとんだドラマだなぁと。でも、個人的に面白さは感じます。

 

私がこの作品を2話みた後味は

「ああ、これは教師側の夢か。」

と。教師サイドがこんなにやりたい放題できる高校は実在しません。これは原田先生に限りません。もっとコメディに見せかけた現代版金八先生というか、デリケートなドラマかと思っていましたがそんな私の先入観は1話のラストで原田先生が校門と一緒に重機で壊してくださいました笑笑あれはひどい笑笑笑

 

しかしどこか、引っかかるところがあるドラマです。今のところは学生のうまくいかない部分や問題と並行して、必ず教師や学校側にもやるせない部分や問題が新たに生まれたり見つかる部分が面白いです。

都合に合わせて大人にも子供にもなる現代のリアルな高校生と、ルールを作りけん制するも生徒に苦い顔をされるだけで縛りきれなかったり、逆に自らも縛られて思うように動けない教師サイドにゲイで女装家の原田のぶおが毎話新風吹かせるストーリー。

古田さん演じる原田のぶおのキャラクターインパクトは言うことなし。原田はあくまで「男が好きな男が美しいと感じる女性の格好と口調をしている」という立ち位置…かと思っていましたが2話時点で仕方なく仕事やお金のためにしてる説も考えられるなあと。予告でも流れていたインパクトのあるシーンの他に、第1話で印象的だったのは(ホームルームで明智に教師になった理由を聞かれて)「金。」と、(副担任の田中が答えたLGBTについて)「心の性別ってなに?」です。出勤前にお薬を2種類飲んでいることや、娘さん『また』揉め事を起こさないか心配されている点も気になります。第1話は怒鳴り声の印象が強かったのですが、2話では怒鳴るシーンが少なく、少し穏和になったような。女の子に優しい部分と、若林と仲良くなれて気持ち味方ができたからかなぁ、なんだか人間らしくて微笑ましいです。

長尾くん演じる若林優馬は1話のキーマン。表情を見られたくない為に常にマスクをしていて、他の教師にもマスクをすることでクラスに居られることを察されてるほどの有名っぷりなので逆に目立ってしまっている。ちなみにポケットに予備もある。流石に食事の時は外していたところを原田先生に目撃されマスクを外すよう促される。このシーン、TV誌の事前情報やあらすじだと無理矢理外そうとする〜のような書かれ方だったため剥ぎ取るシーンを想像していたが実際には口撃というにも弱い諭す口調。若林も思ったより反撃できる子で。でも、若林視点だと触れられたくないものに触れられた事には違いないです。奇遇にも自分を利用しに来た東条に乗せられてしまいます。東条の「お前が勝ったらなんでも言うことを聞く」がどの程度響いたかわかりませんが、怯えながらも自分の平穏を脅かす2人を一度にどうにかしようとするんですから、この子もなかなか…です笑 結果は原田先生に諭され、仲間第1号になる若林ですが、マスクを取り生まれ変わります。2話では絶妙にうざい悟り具合でからかう女子に落ち着いて応答していて、もうマスクしなくて大丈夫なのね!どもってない!おめでとうの気持ちと、ああこの感じ、心当たりが…。(私か…?)これからクラスに馴染んでいくのか、我が道を行くのか…楽しみです。マスク着用時の瞳だけの表現にも是非見て欲しい。長尾くんの演技が好きですー♡泣

道枝くん演じる東条。1話では悪役を演じきりました。男女問わず周りに常に人がいる中心グループの1人で、やたら若林をいじめる。若林くんのことはクラスや中心グループがいじめているというよりは東条1人がいじめている。なんか微妙にリアル。1話の若林を利用する策も否定はせずとも明智は傍観。いざ、若林が屋上から飛び降りそうになると心配や不安を含んだ顔で見上げていて。何故よ、君が命じたのよ?絶妙な表情に情が移る役です。ずるい。続く2話で純愛を貫き株を爆上げした東条。いやあれはずるい。好きになっちゃうやつだった。明智へはごめんもありがとうも素直に言える子。2話ラスト明智にキレられてたので、ここ2人もどうなるか楽しみです…!若林がかつて東条になんかしたんか?って思うくらいいいやつ感を売ってくる。怪我で辞める他なくなったが中学時代はサッカー部。

永瀬くん演じる明智。黒幕オブ黒幕。得体の知れなさと絶対家庭環境に問題がありそうなクラス一頭の良い中心人物。単刀直入に言うと2年3組のボス。「誰が原田先生を辞めさせるか」ゲームの提案者。自分の予想外の事態が起こると機嫌が悪くなる。1話のラストで、原田先生が生み出したピースフルな景色にご機嫌を損ねている姿が印象的。2話では自ら美味しいネタを掴んで大手をかけるものの、東条の幼馴染への想いに負け不発に。恐らくは安い同情を嫌い、東条に噛みつきます。秀才だが、冷たいので女の子にもモテないらしい。中学時代は東条と同じサッカー部。辞めた理由は不明。

 

1話では、定刻10分前に閉まる校門と、若林のマスクを取り除いた原田先生。

シャットアウト、なるほどね。でも不登校の光岡は門があっても無くても引き返します。この辺リアルで難しい話ですね。そしてまさか冒頭のクラスのわちゃわちゃシーンがあのラストとは。ハマグリゲーム本来なら人にさすってもらって驚かす遊びだけれど、若林は自分で開けてしまった。クラスメイトに騙されて驚いた明智とは対照的だし、1話は若林が自らにちょっかいかける東条より明智を見ている気がして。この伏線?遊び心?めちゃくちゃ好きでした。

2話は女の見栄と、連帯責任、信頼のあり方、信じること、続けることの難しさ。身を滅ぼす嘘を原田先生が一喝します。これだけでまとまる辺り、話一つで見ると1話よりわかりやすい作りです。

 

正直一報を聞いたとき、そういうものをキャラクターインパクトとして利用するのは違うのではとも思いました。

でも人は当たり前のように、私自身もイメージ操作を利用するというか、少し攻めることで視線を集めることはあったし、この問題をデリケートなものとして色々思ってしまった時点で私も結局線を引いていたんだなと気付き悲しくなりました。ごめんなさい。こう自覚なく隔ててしまうことは人である限りどうしてもある。自分で気付くかどうかが大切だって昔テレビで聞いた気がする。

変わるきっかけや自分の中の問題の答えをテレビに示されたっていいじゃないか。出会いたい人間を生み出せるのがフィクションで、教師や医者はその典型だ。

それに、この手のものは説教ドラマと称されがちだけど。テレビに説教されるされたの表現をしている時点でなんらか引っかかる部分があるはずです。間違いに気付くのは自分だ。自分の手柄で間違いない。自己肯定感はあげてこ!

 

この通り骨の髄までひねくれ根暗なので、原田のぶお先生と正面対決するつもりで見ています笑

若林くんのマスクはあっさり取れちゃいましたが、私の恐怖は取れるのかしら。

これから原田先生と2年3組の生徒の学園生活がどうなるかとても楽しみです。

それにしても、私立豪林館学園高校だからゴリ学…かなり美形揃いの高校の略称がギャグチックでじわじわくる。原田先生により校門も壊され看板も落ちちゃったけどね…。

 

という訳で、毎週土曜日22時は是非一緒に俺スカ見ましょう!なドラマおすすめ記事でした。

今日は3話です。楽しみ!気が向いたらまた更新しますm(_ _)m

お日さまの記す物語 〜明日を駆ける 少年たち〜

明日の朝日が登るには、今日の太陽が沈んで、夜が終わらなければいけない。

そしてまた明日が今日に変わり、それぞれの世界が動きだす。

大阪松竹座 8/4〜8/30

関西Jr.

明日を駆ける 少年たち

本編 日記係、囚人メインの感想・考察記事です。

 

懲りずに!物好きさんはまたお付き合いください。こじつけ好きな1ファンがこの夏見た物語。備忘録と記憶の整理が目的、全て主観になります。事務所、脚本、演者、制作サイド、取材関係者様とは一切関連がございません。

すべてフィクション世界への感想と、個人的想像、妄想上での言及になりますので、実在の全てとは切り離してお楽しみいただけると嬉しいです。

素人の無礼な考察行為をどうかお見逃しください。そして毎度お馴染み好きな子贔屓です。

 

個人的意見ですが、昨年よりは一本筋がはっきり通っている気がするし、重要な役を一番好きな長尾謙杜くんが演じていたため劇中の「長尾」を追いかけて、去年よりは広い視野で物語を楽しめた気がしております。

 

★ストーリー

素人文章、個人のメモです。

台詞の引用はあまりできないので、映像化して欲しいですね…。

 

囚人?看守?という方は前回の記事を参照いただけるとほんの少しわかります。

http://170815snow.hateblo.jp/entry/20180826/1535291046

 

舞台はファンにはおなじみ少年刑務所

前科持ちの少年たちが殴り合うシーンから始まり、止めに来た新人看守(今江)を煽りながら不服そうに喧嘩を止める。囚人たちは、正義と贖罪の名で楽しむように無茶な労働と制裁を繰り返す看守長の下で溜まった鬱憤などを、赤と青の派閥に分かれ、看守が目を離した間に喧嘩することで発散する日々を送っていた。そこへ新人看守の今江、そして日記をつける少年、新入りの囚人長尾がやってくる。大西率いる赤チームに迎え入れられた長尾は変わった少年で、お人好しで無邪気。赤青分け隔てなく純粋に人に興味をもち接し、皆の心を徐々に変え、自身も皆と打ち解けていった。孤児院育ちで虐められ、身寄りもなくずっと1人だった長尾の日記帳に、自分以外のたくさんの登場人物のいる日々が記されていく。ここに居るのは全員訳ありの囚人、だけど皆あいさつや言葉を交わしてくれる良い人、と。「僕、ここが好きや!」長尾は喜んだ。

楽しそうな一部の囚人が気に食わない看守長(向井)は、刑務所に入る前からの知り合いで不仲の噂のある赤チームの道枝と青チームの高橋をわざとボイラー室の掃除当番に指名する。看守が止めるも自身は暇潰しだと高みの見物。2人は同じ施設の出身で、かつて同じ師を持っていた。施設を飛び出した道枝を追いかけた最中交通事故に巻き込まれてしまった「先生」をより慕っていた高橋は事故は道枝の所為だと強く恨んだ。高橋がふっかけ口論から大喧嘩になり、止めに来た他の囚人含め大乱闘。長尾は仲間なんだから争って欲しくないと必死に止めるも、ここに居たらこうでもしないと気が狂うと返される。何か方法はないのか、僕にできることはないのか。長尾は自身の書いた日記帳と向き合い考え始める。

さらに日が過ぎたある日、就労後に久しぶりの一風呂で癒されたのもつかの間、西畑の部屋から凶器になり得るハサミが見つかり看守長に尋問される。反論した西畑には容赦無い体罰が下され、止めようとした大西は母の危篤を告げられ、そんな時なのにお前はここにいるんだと蔑まれる。看守長は止められず、反論したり止めようとする他の囚人も次々と警棒で殴られ倒されてしまう。こんなのもうたくさんだと呟く皆の中心で、長尾が立ち上がって叫んだ。「…ここを出よう、脱獄しよう!!!」「やるなら皆でやろうぜ」と西畑も強く賛同し、一丸となった脱獄作戦が始まった。作戦は成功し、監獄の門から外に出ることが出来た囚人達。だが、周りを囲う海と暑過ぎる気候に気付く。日記の日付は12月なのにこの暑さ、ここはどこだ。囚人達は気付かぬ間に島流しにあっており、ここは日本のはるか南の孤島だった。故郷の雪が恋しい斗亜は、兄の大西に「ここでは、雪見られへんの…?」と不安げに問う。港に船を見つけた囚人達は、船に乗り込み日本に帰ろうとする。

看守長は囚人達の一連の不穏な動きに気付いており、わざと脱獄できるように仕向け、島を出る船まで用意させていた。囚人達は看守長の手のひらの上で転がされている事実に気付かぬまま、脱獄成功を喜び、今夜荒れる予報の海に船を出した。囚人達は看守長の思惑通り、船は嵐に巻き込まれる。必死に船に掴まるも、落ちかけた長尾を助け代わりに西畑が海に落ちてしまう。後に船は壊れ、全員共に海に投げ出される。看守長は、囚人達がたとえ生きていても、流れ着く先まで分かっているぞと高笑いした。

先に投げ出された西畑を除き、囚人達は同じ海岸へ流れ着いた。無事を確認し合い、合言葉を決め、名も知らぬ離島で住む場所の確保や食料の調達など、皆で協力してサバイバル生活を始める。一方、西畑は生きており別の場所に流れ着いて目を覚ます。満点の星空の下辺りを散策していると、日本人の墓を見つける。墓石にはニシハタカズアキと書かれており、探していた父のものであった。西畑が行き場のない感情を返答することのない墓石にぶつけていると、物陰から島の先住民が現れる。敵意を向けられ囲まれたところを助けたのは、謎の男(室)だった。「ついてこい…全部話してやる」そう告げられ、隠れ見たのは西畑も見知った姿。看守長の手はこの島にも及んでおり、島の住民も自由のない暮らしを強いられていた。謎の男こと室は以前この島のリーダーであり、西畑の父はこの島にやって来て文明をもたらし生活を豊かにした恩人だという。看守長がくるまでは平和に暮らしていたが、看守長に逆らった際に父は殺され、自身も島の仲間からも孤立し追われの身になってしまったと。そして室は息子である西畑に、父カズアキの形見であるペンダントを渡す。「カズアキはいつもお前のことを話していた、これを渡せる日が来るとは思わなかった」と室は優しく笑う。ペンダントの中には、西畑の写真が入っていた。また、他の囚人が島の反対側に流れ着いたことを教えてもらい、西畑は父の形見を固く握りしめ、室と2人で仲間との再会を目指し移動を始める。

一方で元気の無くなってしまった斗亜を必死に励ます兄、大西。なんだかんだで協力しサバイバル生活をこなせている状況と仲間がいる環境に安堵していた最中、小島と正門が血相を変えてやってきて「斗亜がおらんくなった」と告げた。「もう疲れた。」斗亜は降るはずのない雪をみて、自ら海へと足を進めてしまう。必死に斗亜を探した大西だが、見つけた斗亜は冷たくなっていた。悲しむ囚人に一番悲しいはずの大西は「こいつの心が弱かっただけ、皆も生きてこの島出たいんやろ」と問いかける。斗亜の形見のバンダナを握りしめ、守ってやれなかったと悔いる大西、これからどうなるのかと動揺する道枝と高橋の背後には、看守長が迫っていた。弟の死を引き合いに出され弱った大西、看守に捕らえられた囚人達は刑務所に連れ戻される。看守長の姿を見てすぐに逃げ出した道枝と高橋は捕まらずに済んだ。高橋は道枝に、お前も戻るか?と訊く。道枝は絶対戻らないと返し、先生だったら皆を助けるはずと続けた。その言葉と意思に高橋も共感し、因縁があった二人はここで初めて固く握手を交わす。そこへ、室と西畑が合流する。連れ戻された仲間を救うため、島の民の解放のため、西畑にとっては父の仇でもある一つの敵『看守長』を倒すべく、様々な人と気持ちを巻き込み彼等の最後の戦いが始まった。

監獄に連れ戻された囚人達は、反抗と脱獄の罪で酷い拷問を受けていた。捕まってない仲間の居場所を聞かれ、知らないと答えれば、殴られ蹴られ踏みつけられる。自身もボロボロになりながら長尾が再び立ち上がり皆を励ますも、お前に何が出来ると一蹴されてしまう。言葉に詰まったその時、道枝と高橋が現れ、再び自由を勝ち取ろう、俺たちならできると結束を促す。また同じ時、西畑と室は島の民を説得し協力者を集めた。声を上げる者の熱量と言葉を信じた囚人達は再び結束し、島の民も味方に付けた。再び看守の警備を突破し、看守長の城である監獄を引っ掻きまわす囚人達。島の民にも看守の突破に加担してもらい、西畑と室は看守長との直接対決に。自らも傷つきながらも看守長を負傷させた西畑の元に再び囚人達が集い、再会と戦果を喜んだ。が、束の間の笑顔の時間を許すまいと看守長が再び牙を剥く。狩猟銃を乱射し、囚人を、特に執着の強くリーダー的立ち位置である西畑を殺そうとする。咄嗟に西畑を庇ったのは、長尾。心臓付近を撃たれ倒れた長尾は、心から愛した仲間に見守られながら息を引き取った。笑う看守長、看守に剥がされながらも最後まで伸ばされる腕、何度も叫ばれる名前、もう目を開けない長尾。大きな戦いには勝ったが、失ったものははるかに大きいと、少年たちは仲間を想い夜明けまで嘆いた。

明らかな殺意を持ち囚人を殺してしまった看守長には、すぐに解任書が突きつけられる。「貴方は王でもなんでもない!」新人看守の今江は本部から看守長の悪事を聞きつけ調査に来た調査官であった。もう少し早く動けば、と今江は悔いる。「愛があろうが無かろうが、人はいずれ死ぬんだよ」と去り際言い放ち、看守長は離島の刑務所から追放された。

それからしばらく経ち、島での刑期を終え囚人達が島を出られる日がやってきた。彼等は思い出の日記帳と、仲間の大切さを新たにやって来た少年たちに託す。ここでの出来事で絆と希望と未来の意味を思い出した少年たちは、監獄の外へ、まだ見ぬ明日へ駆けだす。

 

昨年の記事にも書きましたが、少年たちの本筋は日記をつける少年の日記帳だと思いました。御察しの通り、私的には完全に気持ちが長尾謙杜主演舞台。結局いつもじゃんって?そうですね笑笑 それが出来る事が自ら足を運び劇場で観る醍醐味の一つだったりするので。もし奇跡的に本年度の舞台が映像化される事があっても、自分の見たそのままの画が残されることは絶対無いから、観劇って本当に宝物のような時間です。あ、DVD化、本編配信はいつでも待っております。関係各位宜しくお願い致します。

 

↑惜しくもDVD化はされていないのですが、情報局(FC)会員動画

関西Jr. #36 として

2018/10/15より、28分程度公演本編ダイジェストが入った動画が配信されて、一部シーンを見ることができました。有り難かったです。

 

ダイジェスト動画配信サービスは終了してしまったのですが、年会費Pay-easy決済ですぐに入会が可能で、今後のコンサートや舞台のチケットや一部番組協力の申し込みができます。

 

本編は文字通り日の記録、開けば長尾自身と、刑務所で仲を深めた仲間との日々に引き込まれる。共に生き、明日を夢見た少年たちと共に駆け抜けた夏が終わってしまったころ、私も忘れないように整理も兼ねての更新です。というか、今回は早く書かなきゃ!書くなら今!って気がして。本当ならもう少しゆっくり練りたかったのですが…!

以下、語りたい部分を書いてます。絵も描きたいのにまとまった時間がとれないので、後ほどこっそり修正や更新されているかもしれません。

 

★日記をつける新入りの囚人 長尾謙杜(ナガオケント)

囚人番号15番。赤いつなぎのファスナーを上まできちんと閉めた、優しそうな少年。親の顔を知らずに育った孤児院出身のいじめられっ子で、顔も名前も知らない親の悪口を言われてカッとなりいじめっ子を殴り投獄されている。内気気味なものの、誰かが話しかけてくれたり無視されない環境に感動し、囚人達を仲間と呼び、刑務所の中にも関わらず人との交わりを大切にする『変わり者』です。自らも積極的に他の囚人達と交流しようとし喧嘩になればどうにか止めたいお人好し。萌え袖で大きめの日記帳を大事そうに抱える姿はそれはそれは健気で愛らしいが、この子は衝動で我を忘れ、いじめっ子を投獄される程ボコボコにしている事実を忘れてはいけない。意を決した時の凛々しい表情と力強い声と、みんなから愛される無垢な笑顔のギャップが堪らない、長尾くんの役にかけた気持ちを感じる熱演でした。

人に裏切られたり、人を憎んで非行に走った者が圧倒的に多いであろう刑務所で、長尾の笑顔と発する言葉が逆に聞き慣れず、序盤ぎこちなく挨拶を返したりする他の囚人達もまた面白い。お人好しと鼻で笑われたり、可哀想な生い立ちへの同情だろうと関係なく、長尾は言葉を交わせる仲間ができた幸せを噛み締めて日記に皆との日々を綴るのです。どれだけ酷い世界で生きてきたのだろうか。周りもそんな長尾に絆されて、赤青の派閥を超えて受け入れてくれる。長尾自身も痛々しいくらいに仲間に尽くし、最後は西畑を庇い命を落としてしまうのですが…。劇中のセリフにもあったのですが、脱獄出来たとして長尾は帰る場所がなかった。なので、西畑の腕の中で皆に看取られ、惜しまれる最期は幸せだったんじゃないかと。自己紹介で『長尾』と自分の苗字しか言っていないのに、最期のシーンでは全員に下の名前の『謙杜』で呼ばれるのです。これが、彼の全て。

見知らぬ島に流されて不安しかなくギスギスしだす中、皆を元気付けるため両手両足を大の字に開いてぴょんぴょん跳ねて「明るく前向きに頑張ろうや!ほら!太陽!太陽!」って言うシーンがあるのですがこれがまた大好きで、思い出しかわいいが襲い来る…。じゃなくて、本当に長尾は太陽みたいな子だなあと。自らの身を燃やして周りに明りと温もりを与えて、たまに眩しすぎて鬱陶しいくらい暑苦しくて。この物語は長尾謙杜というお日様が記した『日記帳』なのか、そう考えると素敵だなあなんて1人で深読みしてたりしました。日記帳とはいつも一緒で、海に落ちて島に流れ着き目を覚ました時には存在を確認して安堵した顔で砂を払って抱きしめ、看守に首を絞められた後に看守長に自身が踏まれても起き上がるより先に手を伸ばす。時には武器にもする、仲間に出会う前からの話し相手で思い出も詰まった長尾の大切なもの。長尾の心そのものなのかも。

小島くんとの日替わりでのネタですが、♪僕に聞くのかい?の歌詞にもある通り、空が青かったからここにいるらしい。脅威に囲まれ威圧され、俯いて過ごしていて、初めていじめっ子にやり返した後に見上げた空が青かったというのは、痛々しくも綺麗な絵で。うーん、もっと的確な言葉を使えたら良かったのにな。ほぼソロで歌うこの曲の長尾くんの歌声はとても優しく澄んでいて、心洗われるようです。

 

★主軸と展開

生と死、責任、家族、正義と悪、幸せのあり方、真実など色々なものが絡み合う展開です。

説明が難しいのですが、車かなにかに例えてみるなら新入りの日記係・長尾が囚人達を変えるきっかけでありメインストーリーのエンジン。西畑がアクセル、大西がブレーキ。他の囚人も細やかな演技で1シーン1シーンを深くし、全員が同じ方向を向いて進むまでが短い時間の中で描かれていました。この舞台は、罪を犯した本来ならば悪に当たる少年たちが仲間との絆と愛を歌い、更生させる側で本来正義である看守長が絶対的な悪者…敵として書かれる。一見短絡的に見えて、なにが正義でなにが悪、衝動の裏側や個人の幸せの観点などデリケートな部分にもやんわり踏み込まれるような感覚があります。対立の構図はあれど直接的な表現はありません。そこが良い。

 

★赤と青の色分け

青チームは、♪嗚呼思春期 曲中でここに来た理由や罪状、怒りや悲しみや苛立ちなど思いを語る台詞があります。過去に特定の人物を恨んでいたり生まれ育った環境や世間への不満を各々表に出す語りです。昨年も思いましたがこの曲熱い。好きです。一方赤チームは何故ここに来たか語るシーンが日替わりの笑わせ箇所なので、罪状が不明な囚人が殆どです。青は個人主義で負の感情が強く、赤は割と初めからチーム内で馴れ合っている印象。しかし赤の方が衝動的で根の深いものを感じるのと、視覚的に華奢な子が多く不安定さや危うさを感じます。

 

★検察官と看守

本部からきた検察官といわれる役職持ちの今江くん演じた新入りの看守今江。潜入捜査のようなもので、今江は看守長の下に付いた新入り看守フリをしつつも、囚人達を気にかける様子がありました。その他の看守は怯えたり自分もその環境を楽しんだりと、前半は看守長に従順。しかし度が増す看守長の命令と罰により不満が溜まり、検察官である今江の説得や手本で考えを改めていく。銃を乱射するまでになった看守長には流石に誰も近寄らず、混乱を鎮めるべく囚人も看守長も看守総出で取り押さえにかかります。

これは、看守役をしていた朝田くんが2018/9/13かんじゅ日誌に書いてくれた情報をもとに追記しました。朝田看守は看守長に怯える従順な看守で、最後は自らは看守長に捨て駒にされていると感じ、検察官の今江側に寝返った看守。多くの方が見られるところに自分の役や役分けについて書き残してくれてありがとう!

かんじゅ日誌は、月額¥324(2018/10/4時点)全グループの日記他が読み放題の有料サービスにて読めました。

※この記事を機に入会頂いても朝田くんの更新は読めなくなっています。今後も色々な子の個人色が強い更新が楽しめますので、未入会の方は是非。日記系はほぼすべて会員継続すると読めるバックナンバー数が増えていき、記事内の本人達の肖像権に関わる画像は被写体の各FCと連動させると見られるシステムです。所謂課金コンテンツ。主観ですが、損はしてない気がします。

 

★劇中時間経過

長尾のセリフから日記の日付がわかるシーンなどで時間経過をまとめると、

①6/4 ブランコで遊んでいた所赤チームに目を付けられ、仲間に入れてもらう。

②6/30 刑務所の暮らしは過酷だが、打ち解けた仲間との交流が楽しくて仕方がない長尾。

③(刑務所に来て1or3カ月後と日替わりで問われた際に返している、公演終盤では3ヶ月のため)9月?詳細不明。道枝と高橋が大喧嘩した直後。

④12月 脱獄成功後外の草原にて。脱獄決行は夜の筈だが、明るい緑と青空の広がる夜の背景だった為、夜通し逃げ走った翌朝か?または監獄に閉じ込められていたことで気付けなかった時差の表現かどちらか。

…その後日付の詳細が分かる演出やセリフはなかった筈です。どれくらいサバイバル生活をしたのか、刑務所のに連れ戻されたのはいつでどれくらいの期間拷問され続けたかは本編では語られていません。脱獄直後からは長尾本人が日記を付けた日付のみが頼りなら、刑務所を出て時計を失い、嵐の夜に海に投げ出され目を覚ました時にはもう日付は分からなくなっているはず。辻褄は合うので以降日付が説明されないことに関して、特に違和感は感じず。

この件が気になったのはどれくらい長尾が生きていられたか、どれくらいの期間で仲良くなれたかが知りたくて。1ヶ月で大半と打ち解け、短くとも半年以上は大好きな仲間と一緒に笑っていられたみたいです。良かったね…泣

 

★2018 ♪Rival - Battle- 道枝と高橋

歌詞通り大切な先生を失った高橋は行き場のない怒りと悲しみから、道枝の罪と責める。自分も悔いているのに、納得がいかない道枝も高橋に噛み付く。役が先か曲が先か、今回の2人のキャラクターは本当歌詞・パート割通り。2人は同じ「施設」出身なのですが、保護施設なのか更生施設なのか、細やかな過去は劇中で明かされませんでした。道枝はどうしていいか分からず頑なに口を割らず、高橋は道枝をひたすら責め何かと突っかかる関係だったが、2人だけ助かりこれからを相談した際、皆を助ける事を道枝から提案。言葉にしたことで道枝自身も先生を慕っていた気持ちを高橋にようやく理解してもらえて、高橋も道枝を許容できる冷静さを取り戻していたことにより2人は和解できた。

楽曲については歌詞が分岐する部分と2人を照らす赤と青の照明がひたすらカッコよかった。個人的にどちらかといえば音程とるのが難しい道枝くんの下パートの公演終盤の仕上がりに感動しました。普段柔らかい喋り方や歌い方をする恭平くんの声が低くて怖かったのにも驚いた。

 

★南の島に雪は降る 大西兄弟
突然のAnotherこと、大西兄弟 弟の斗亜が南の島の海に雪を見て、幻を追いかけて亡くなってしまうシーン。定例な演出だからねじ込まれたという印象を受けがちなシーンですが、今回はうまくいきすぎた脱獄計画のブレーキとして機能し、高橋の考えを変えるきっかけとして考えても劇中にうまく収まっていると思います。一緒にいる集団が嫌いなわけではないけれど、それとは別にどうしても帰りたい場所や会いたい人がいる。慣れないサバイバル生活の中、目まぐるしく変わる環境でストレスを感じてはいたが、泣き虫な弟が弱音は吐けど泣かなくなってしまう。涙は流すとストレスを軽減してくれるらしいです。それが無くなってしまった異変に自分も母のことなどで自らを鼓舞するだけで精一杯で気がつけなかったか、気づいていてもどうにも出来なかったお兄ちゃん。結果弟は疲れ切って自ら命を落としてしまいました。斗亜がいなくなる前の大西の台詞が前向きだった為、この解釈をしています。また、人の死に直面し、守りたくも守り切れなかった時のどうにもならない大西の後悔の感情を浴び、ここで道枝をひたすら恨むだけだった高橋の心が少し動いたようにも思えました。また、大西の「皆、生きてここ出たいやろ…?」の言葉に少し目の色を変えたように見えた長尾が個人的に好きです。この言葉も、長尾の最期の行動に繋がってしまったのかなと思っています。

私事だとここは昨年の長尾くんの弟役を思い出して毎公演辛くなっていました。

http://170815snow.hateblo.jp/entry/20180701/1530422355 ※去年の記事です。

 

★最後のシーンについて

昨年は幕が降りる前、日記係である大西が座って笑っていたタイヤのブランコだが、そこに長尾がいることはない。最後のシーンは西畑がブランコを押し、誰もいないブランコだけ揺れ、大西兄の「謙杜、斗亜のこと頼んだぞ!」のセリフに対して「にーちゃん、僕は大丈夫やから」と声はするも、弟の斗亜の姿が現れることはない。死んだ者は戻ってこないが徹底されており、私は疲れて1人で亡くなった斗亜も、西畑を守ることができ、皆に囲まれて息を引き取った謙杜もどちらも未練なく亡くなった表現として受け取りました。

昨年は大西が亡くなってもなお日記係として少年刑務所のこの先を見守ってるような印象。昨年も昨年で好きなのですが、今年の日記帳はあくまで長尾が『生きている間に書いたもの』。

ところで、この内容…物語が日記帳の内容とするなら、本人不在の部分(Rivalや西畑と室の出会いなど)と、持ち主である長尾の最期や後日談はどうやって書いたか?という疑問ですが、舞台序盤の♪僕に聞くのかい?のシーンで長尾はそれぞれの囚人に絡んで回るんですが、まだ仲良くなりきれてない場面でもとっても聞き上手なんですよ。だから、道枝と高橋の因縁の話は同じ赤チームの道枝にも聞けるだろうし、高橋も聞いたら答えてくれそうな気がするんですがね。高橋とも笑いあう姿が見られたので、普通に仲良しだから話が聞けて、そのまま理由まで日記に書けていたのだと思ってます。

最期〜は西畑筆頭に長尾の死後に形見である日記帳の中身を読んで、書き足したと思いたかった。出所シーンで新しくきた囚人に日記を読めと声を荒げる西畑の印象が強いからか、私は勝手にそのように解釈して観ていました。

 

★西畑と長尾

赤青のチーム自体は仲が悪いというが、本編でも序盤からそこそこ交流が見られる2人。青のリーダーである西畑が何故刑務所に来たかも長尾は早々に知ることができた。父を探す西畑と両親のいない長尾は似た寂しさからか少しずつ同調し合ったのだろうか。西畑は長尾をお人好しで変なやつだけれども「お前みたいなやつが何かを変えるのかもな」と一目置いていました。長尾が脱獄を提案した際に賛成と手を上げてくれたり、嵐の海に落ちかけた長尾を引き上げてくれたり、看守長の銃弾から覆いかぶさるようにして守ろうとしてくれた強い味方で、確かに2人の間には絆がありました。撃たれて階段から落ちた長尾を真っ先に助けに降りて、亡くなった後一番声を上げて泣いてくれていたのが西畑でした。西畑にないもの…協力の精神や純粋な心、根拠のない自信などと、長尾にないもの…リーダーとしてのカリスマ性、喧嘩や意思の強さや経験など…それぞれを補い合えるいいコンビでした。ここ、もうちょっと深く見たかったなあ…。

 

★大西と長尾

刑務所の大事?な娯楽、タイヤのブランコに勝手に乗ったことにより赤チームの他の面々に絡まれた長尾を許し、一緒に行こうと最初に迎え入れてくれた赤リーダーの頼もしいお兄ちゃん。劇中長尾が日記帳を広げ、中から赤チームが出てくるという演出があったのですが、そちらでも手招きし一番最初に出てくるのが大西です。喧嘩シーンの大西の顔が怖くて、かわいい流星くんじゃなくてゾクゾクした記憶。家族がいる大西と身寄りのない長尾の踏み込み過ぎず思い合うような距離感も好きでした。

 

★道枝と長尾

長尾は最期、道枝の目の前で撃たれ倒れます。倒れながら道枝と目が合っている回を何回か観ました。長尾がどんな顔をしていたかは、客席からは絶対に見えないところがもどかしくもたまらなく好きな所です。道枝も目前で2度も見知った、さっきまで生きていた人が血を流し死ぬという堪え難い運命の中で強く生きている少年で。島を出る際には「謙杜、寂しがらへんかな。」と心配してくれる。長尾の日記帳から出てくるシーンでは1人後ろ向きで、一度腰掛けて正面の長尾を見つめるように出てきたことが何故かとても印象的でした。この2人にも劇中語られない時間があったのではないかな。高橋との因縁の件は実は道枝が長尾に話していたとか…道長厨の為に裏設定教えて欲しいです…泣

書いてる人は♪俺たちは上等 のお尻を振る振りと♪闇を突き抜けて の前列背中合わせがバイブル。道枝くんは長尾くんの誕生日である8/15の自己紹介日替わりでは「お前に誕プレを渡すためにここに来た」と言ってくれた最高の同期同い年の2人でした…失礼しました。

 

★佐野と長尾

お互いに変わった奴だと思っていそうな2人。絡みがないかと見ていたら、喧嘩シーンで殴られてビクともしなかったり他の囚人が吹き飛ぶくらいの勢いで看守にやられていても1人だけ傷が浅かったりする超人な部分ばかり目がいって面白くなってしまって内面的な絡みを見られなかったですごめんなさい!佐野、彼はかめはめ波も出せるし体強すぎる笑笑

佐野くんと並ぶ長尾くんは小さく見えてめちゃくちゃ可愛いです。

 

★斗亜と長尾

赤の愛されコンビ。泣いた斗亜は攻撃力がチートキャラなので、ブランコの時殴られなくて、同じチームでよかったね長尾…。絡みは♪俺たちは上等の楽曲中の振りの中にあるとお友達が教えてくれました…。

 

★高橋と長尾

違うチームで♪僕に聞くのかい?でも登場なし、なのに島を出る際に「謙杜!じゃあな!」と他の誰でもなく最後に声を掛けるセリフがあって、絡むシーンあった?という声を沢山聞いた2人です笑。長尾は本気で憎んだ道枝との喧嘩を止めにくる邪魔者のはず。しかし高橋は長尾を嫌っていません。長尾を殴ったり責めたりもしません。刑務所に来た理由を語るシーンで高橋は信頼していた仲間に裏切られたと言っており、捨てられ孤児院の環境にも恵まれなかった長尾とは共通まではいかずとも、周りを恨まないと生きていけないような境遇から同調し合えて仲良くなれたのかなあと思って観ていました。

 

★藤原と長尾

♪僕に聞くのかい?の曲中に絡む2人が微笑ましくて。青チームの頭脳派、藤原が星を見ている所に興味を持って寄って行き話しかける長尾。自分の興味分野を共有出来ることに少し浮かれたような藤原が、「お前も興味あるんか!」と目を見開き嬉しそうに早口で星と星座占いについて話すシーンが大好きでした。脱獄しよう!と長尾が声を上げた際にも無理との声が上がる中、最初にいけるかもと知識を貸してくれて、長尾の最期のシーンも絞り出した言葉に強く頷いてくれます。

役の話ではないが、長尾くんが今年の少年たちで更に丈くんと仲良くなれたようでめちゃくちゃ嬉しい!公演後に発売されたWiNK UP2018年10月号で長尾くんが丈くんが考えてくれたなんの誰にも得もない(長尾くん談)裏設定を教えてくれていました。頭は切れても発想がサイコな藤原の設定は本気なのか冗談なのか分からないよ丈くん…。そういえば「星、好きなん?」のセリフから丈長コントが始まった回があって、アレンジしたものの、自分の考えた台本を間違えた丈くんと、頼れるお兄ちゃんのミスに出方を伺う長尾くんのやりとり「…俺今なんて言った!?」「…!バイトリーダー!」(※ごめんなさい詳しくはどなたかのレポ参照くださいうまく伝わらない泣)の顔見合わせて笑った姿が可愛すぎました。それにしてもバイトリーダー回、謎。今年の夏はbrother、スタタンW稲毛コンビである丈長?株が上がった夏でした。

追記:バイトリーダー回、もしかして∞の横山くんが見学に来ていた回だったかも?(不確定な情報+劇場内この目では未確認でした)横山くんが確かどこかで舞台「青木さん家の奥さん」について前からプロジェクトとしては動いていたと言っていたので、だとしたらこの突発バイトリーダーネタは後の横山くんが演出を務めた青木さん家の奥さん(2020/1/22-2/19)で丈くんの役に関連した何かなのかなあと思ったり。青木さん観てないので、これ以上は語れませんが!

 

★正門・小島と長尾

♪僕に聞くのかい?曲中、寡黙で腕の立つ正門と口が達者な小島の食卓での言い合い(多分2人は気にもしていないような、食べ物の押し付け合い)をみた長尾が喧嘩を止めるべく話しかけるも、2人の強い口調にビクッと怯えてしまう。恐る恐る喧嘩を止めてほしい旨を伝えたが、結果嫌いな牛乳を無理やり飲む羽目になり2人の前で一気飲み。長尾の設定、元いじめられっ子の面影が強く出るため2人との関係も大切です。上から観たら頑張って牛乳飲む時(><)←こんな顔してて愛しすぎました。保護したい泣

後に長尾と小島の「おやすみ」という言葉をめぐった一悶着な日替わりシーンがあるのですが、人なつこい長尾がそこまで(日替わり曰く約3ヶ月?)小島と面と向かって話してないらしく、最初が怖かったからか他の囚人よりは心の距離があるようでした。さては少し苦手だったな!?かわいい。ちゃんと最後のシーンでは2人も飛んできてくれる様子から、仲良くなっていました。

個人的に小島くんの暴露?裏話ネタが好きです。日替わり面白いので是非検索してみてください。

あと正門と小島はなんだかんだで気が合うのか結構一緒に居るのが個人的にツボです。

 

★大橋と長尾

こっそり大天使癒しコンビと呼んでいました。お喋りで愛嬌たっぷりな大橋と純粋に笑顔でお話聞いたり無邪気に戯れたりする。先にも書いた長尾が「太陽!太陽!」と飛び跳ねた際、皆が頭おかしくなったか…?と引く中で「じゃあ俺青だから青空〜!」と向かい合って一緒にぴょんぴょん跳ねて胸ぶつけ合っていた長尾と私の癒し。毎公演ここが可愛すぎて死ぬ所でした。大橋くんからも、丈くんと同様に演技についてお話聞けたり前より仲良くなれたみたいで!微笑ましい!

 

★拷問担当の看守(福本)と長尾

福本くんの看守は羽交い締めし腕で長尾の首を絞めては緩めを繰り返す多分本作で一番ドSな看守。公演終盤では他の看守たちが流石にまずいだろと止めようとしてくれるようになりました。私が入った回では息絶え絶えにぐったりした長尾の首を警棒でつうっと撫でるように擦ったり、ニヤつき顔を覗き込んだり、力の入らない身体をわざと揺すぶって笑ったりしてました…。拷問シーンは、恐らく平行時間の表現として、島残留組のやり取りの暗幕の後ろで行われており、非道徳な気持ちを飲み込んでの双眼必須でしたが細かな熱演が光るシーン。本当に苦しそうで助けてあげたかった。(書こうか悩んだ末、結局追記しました…。)

 

★看守長と長尾

看守長にとっては長尾は最後まで「新入り」でした。西畑や大西、道枝と高橋はマークされ故意にいたぶる様子があるのに、長尾は拷問され仲間の居場所を聞かれる際も「新入り」。長尾は劇中、看守長からは一度も名を呼ばれる事がなく刑務所での生活を終えます。今年の康二くんの看守長は正直タイプな悪役だったので、看守長視点で、脅威ともなんとも思っていなかった存在に、少しずつ計画を狂わされてしまう極悪非道な王様のお話として物語を読んでも面白いかも。

 

…余計な感情を極力省いて、言葉を多少選びながら書いたにも関わらず、まさかの1万字越えに自分でも驚いています。のめり込みすぎる1ファンのつたない文章ですが、2018年の夏を思い出していただけたり、イメージの助けになったり、私も感想書きたいな、次あれば行きたいなと思ってもらえていたなら、とても嬉しいです。

 

オープニングは2016秋のフューチャーワールドでもやったいつもの三味線の曲(伝われ)で着流風衣装の道枝、高橋が登場。扇子を持ちシンメで踊ります。横ではきんぴら(箱の中から金のひらひら出す芸)がひらひら。

のちに曲調が変わり、長尾登場。長尾センターで変面のテーマ。少年歌舞伎でも披露した変面ダンス、からの傘に隠れた衣装早替え。これ何故か配信された局動画でもカットされていたのは一生引きずりますよ…何公演かみたものの長尾くんの変面下手じゃないと思ってたのに何故だ、運悪く収録時失敗しちゃったのかな…。

その後はお兄ちゃん達の殺陣からの西畑語りで本編が始まりました。この夏限りのこの謎に和なOPも好きです。

 

そして忘れてはいけない、この夏のSHOWTIMEはこの先度々歌われる関西Jr.の楽曲3曲が新曲としてほぼユニット曲のような形でお披露目。詳しくは他を当たって欲しいですが…通称それぞれミッデビ、スパロケ、レミゴ。

西畑、藤原、大橋、正門、小島

大西、道枝、高橋、長尾、佐野

室、向井

この組み合わせがオリジナルメンバーで18年夏の全て…。後に色々、ありますが…。

 

楽しい夏でした。来年の夏がすでに楽しみだったりします。

頑張る大好きな人達にこれからもいいことがありますように。

 

☆2018/10/5 一部追記し更新

看守と検察官について、丈長、拷問詳細、看守長と長尾他一部書きたかったこと追加、気になる部分を修正しました。

☆2019/1/28 一部追記し修正

現在局動画でダイジェストが見られる旨を追記しました。

☆2020/1/2 一部修正

局動画のサービス終了に伴い文面を編集しました。

☆2023/10/2 一部修正

明日を駆ける、夏が終わる前に。

今夏も素敵な舞台だった!

私が生で見る舞台やコンサートが好きな理由ってきっと自分の好きな画を自分で切り取ることが出来るから。動画で言うカット割りを自分で決められること。一公演一公演がその時だけのものであり、座席や観客自身の目によって更に色々な色を見せること。その思い出を持って、また心震わす非日常との再会を願います。

 

今年はサブタイトルが前に出ていました。私の持った印象としては、看板通り、関西Jr.が明日を駆けるための、昨年度よりさらに個々のキャラクターと見せ場の強調された少年たちといったところ。敷居の高い「舞台」という生のエンターテインメントに、普段好んでは出向かない層にも手軽に楽しんでいただけるような素敵な機会ですし…私夏松竹大好き!!

 

今回の記事は、考察は纏めきれていない段階で、そもそも少年たちって?囚人ってなんぞや?から興味を持ってもらいたくて書きました。

 

独特のテンポ感や好み別れる構成のため、主に疑問を持ちやすいと思われる部分を書き出しました。他記事含めこのブログに書かれていることは全て私の主観ですので、劇場で実際見たイメージと異なった場合は、自分の目で見たものを正としてくれたら幸いです。

 

また、公演中の為パンフレット記載のあらすじで濁されている結末など、はっきり書かないようにはしていますが、これからご観劇予定の方は、以下一部ネタバレがございますのでご注意ください。

 

【劇中注意点】

爽やかなポスターですが…刑務所が舞台の罪人の話。人の死、怒声、暴力描写があり、突然大きい音が出ます。血糊や怪我メイクなど生々しい演出はありませんが、苦手な方はご注意下さい。コミカルなシーンを挟むとはいえ、結構激しいので…。

 

ファン内では暗黙になっていると思われる、今更聞けないパンフレット内の相関図について。毎年変更になるため、こちらは2018年のものです。

 

【配役】

囚人

赤つなぎ、青つなぎでそれぞれ被りなしの番号が振られている、少年刑務所に集まった少年たち。パンフレットに赤チーム青チームと書かれているメンバーが演じる。さらにそれぞれにまとめ役としてリーダーが各1名ずつ存在する。

看守長

少年刑務所の看守長。冷酷で横暴。(パンフ引用)

囚人達が思うように動かない際には、囚人を痛ぶって楽しむように厳しい罰を与える。

看守

少年刑務所に勤める看守。看守長の言いなりであり、看守も看守長に逆らうと暴力を振るわれる。

島の長

看守長が裏で支配している島の長。現在は追われの身のため一人で身を潜めている。

島の民(パンフレット記載なし)

かつては平和に暮らしていた島の民。

動物たち(パンフレット記載なし)

松竹座の最終兵器。見ればわかる。

 

【主な内容】

・今年は開演すぐにオープニングライブ&パフォーマンスがあります。(スタンディング、アナウンスに従って着席)

・本編は着席観劇。ダンスとアクションと歌と演技  退屈しないタイミングで曲が挟まってくるところは好きです。

・+関西Jr.はアドリブでギャグを求められたり、ともかく面白さを求められている。正直これが一番大変そう。滑り芸と化してる子もいますが、本人達が恥ずかしがったり焦ったりする姿も含めて一度きりの日替わり。温かい目で見守って、楽しんでください。

・一度幕が降りた後にショータイム(ライブパート)が始まります。さっきまでの役としての彼等とはまた違う、アイドル全開の彼等が見られます。楽しみな方も多いはず。こればかりは運ですがファンサも貰えるかも?です。

 

【劇中時系列】

囚人達それぞれの入所時期は明らかではありません。

日記を抱えた新入り、赤つなぎ15番の少年(長尾謙杜)が日記を読み上げる日付が経過していくことから、一部回想以外は時系列順にシーンが進んでいきます。しかし「6月4日」から始まり「12月」を最後に日記の日付に関してのセリフがないので、幕が降りた時点で何月何日なのか、分からない部分は多いです。ただどんなに短くても約半年は囚人全員共に刑務所にいたことになり、私は日記のページをめくるようにシーンが切り替わるイメージを持ちました。…おっと、この先はパンフレットに書いていないので次回考察まで控えます。

 

【2018備考】

・日替わりは役というよりタレントの素寄りで見る。

・囚人はそれぞれ一度苗字がわかるシーンがあります。しかし紹介されない下の名前で呼んだり呼ばなかったりするので、名前が分からない場合は是非パンフレットをお買い求めください。(ダイマ)

演者がどのようなキャラクターで演じたか、意気込みも読めます。

・赤青はリーダー同士の確執というよりはお互い看守長に散々やられた鬱憤晴らすために喧嘩をしているような関係。

考察控えるつもりでしたがこれだけは…劇中そこまで語られないので私の印象ですが、青チームは他者への憎しみや劣等感に耐え切れなくなり衝動に移ってしまった自覚があるものが多数、しかし赤は自分も分からぬまま怒りや悲しみに任せて罪に手に出てしまった者が多い印象。だから多分気は合わない。赤のほうが無自覚な衝動に近く本質が危ない。怖い。

・島の長、島の民、動物たちの登場は2部〜になります。

 

秋コンや個人仕事も決まり本人達も前に出して頂いてて、追い風が吹いてる気がしています。

…もちろん、全員が全員そうではないのは存じていますし、悲しいところです。

舞台に名前がある子、名前がない子も、努力している皆が1人でも多く見つけてもらえますように!色々な子が居ますよ!関係各位とご新規様、まだギリギリ公演中ですし、どうかよろしくお願い致します…。西が熱いんです!

私も来たばかりのど新規なのでお前が言うなってやつですけどね…!

 

公演も終盤です、私はもう観に行けませんが、無事大きな事故もなく大千秋楽を迎えられますように願っております。

あと5回、何もありませんように!

雪と少年のこころ 〜少年たち2017 南の島に雪は降る〜

7月になりましたね!関東は梅雨も明けましたね!暑いよ!

また少し前の話を書きます。笑

 

今更長尾謙杜主演 …じゃなかった。

関西Jr.出演 2017夏の松竹座公演「少年たち 南の島に雪は降る」の感想・考察まとめです。

 

注意

一個人の観劇記録です。備忘録と記憶の整理が目的、考察の類は全て主観になります。事務所、脚本、演者、制作サイド、取材関係者様とは一切関連がございません。作品に干渉していませんし、する目的などは一切ございません。

すべてフィクション世界への感想と、個人的想像、妄想上での言及になりますので、実在の全てとは切り離してお楽しみいただけると嬉しいです。

作品や演者に興味を持っていただきたい気持ちは大いに含まれています。素人の無礼な考察行為をどうかお見逃しください。

 

去年夏も気になった部分のみの偏った感想と解釈でしたが、今年はさらに担当補正と偏った視野で贔屓が露骨です。赤い子たちはおろか青の15番と01番の兄ちゃんと親友77番以外ほぼ見られていません。

囚人番号15番にベタ惚れな1ファンの気取ったマシンガン感想文を読みたい物好きさんは、どうぞ。

 

まず初見本編全体の感想から。オブラートも何もなく書くと2人死にます。少年刑務所舞台って時点で暗く物騒。退廃的な空気好きなら美味しいです。楽しいシーンがないわけではない、関西なのでお笑いシーンや日替わりで貪欲に笑いをねじ込んできます笑。桶ダンス初めて見たので混乱した。あれは見ても良いものなのでしょうか…。「少年たち」は過去の映像やレポ含め、完全に初見で挑みました。

『血気盛んでありながら、とても繊細な少年たち その揺れ動く心やまっすぐさが溢れる、強く凛々しいミュージカル』パンフレット引用ごめんなさい。でもこのコピーが好き。

 

ざっくりあらすじ。物語の本筋に近い部分のみ抜粋。元々記録用でどの役がなにするで書いたメモを貼り付けています。分かりづらかったらすみません。人が足りませんが長尾くんで精一杯だった。すみませんでした。

 

リーダー(西畑)赤チームとリーダー(向井)青チームの確執がある刑務所に優しい赤チームの新入り、日記係(流星)がやってくる。刑務所の一角のタイヤのブランコに腰掛けている時、同じ赤いつなぎを着た囚人たちに絡まれる。が、優しさからかすぐに赤チームに馴染み、チームの雰囲気を和やかにさせる不思議な少年だった。

ある日、慰問団として芝居を見せにやってきた少年たちのなか、赤リーダー(西畑)はずっと探していた弟(斗亜)を見つける。青リーダー(向井)は干渉することを止めるが感情が昂ぶった赤リーダー(西畑)と喧嘩しチームの抗争になる。これが2017年のライバル。

のちに刑務所を脱獄するべく結託します。無事に脱獄は成功するものの、外は自然と海に囲まれた孤島で島自体が逃げ場のない、看守長(室)が私欲で牛耳る城だった。

守られることもなく容赦なく自然の驚異が襲いくる環境でサバイバルを楽しみつつどうにか生き延びるが…過酷な環境からか心の弱い青弟(長尾)が気を病み、それに気付いた青兄(向井)が親友(高橋)に弟を頼んだと声をかける。しかし皆が目を離した間に失踪し、青弟(長尾)は降るはずのない雪の幻を見て自ら海に入り亡骸で見つかることになる。

仲間を失って悲しみサバイバルにも行き詰まり、食料難により体力も奪われる中、見つけた島の先住人の住処に近付くもあっけなく捕らえられてしまう一部の仲間。捕まった仲間を助け、状況を打破したい。そして赤兄弟(西畑・斗亜)が共に帰るため、豊かな暮らしを約束する代わり、良いように使われていた島の先住民のリーダー(道枝)や長(草間)と話すうち、刑務所のなかに船があるという情報も得る。島を出るため船を入手したい囚人たちと看守長の支配下で不満が溜まっていた島の民は協力し合うことに。

再び刑務所に乗り込み、看守たちを交わし看守長(室)を追い詰めるも追い詰められた看守長が赤兄弟(西畑・斗亜)に向け銃を発砲する。銃弾から2人を庇い日記係(流星)が撃たれ命を落とす。看守長(室)は本部より調査のため部下のふりをして潜入していた看守(藤原)に捕まり看守長を解任させられる。少年たちは試練を乗り越えたが、命を落とした仲間を惜しみ何かが足りないと歌う。このことで大きく成長した少年たちは、脱獄ではなく、自らの罪と向き合い島の刑務所での刑期を全うし島から旅立っていく。そして島には何かの罪を犯して新たな囚人がやってくる。♪君にこの歌を を歌いエンディング。日記係(流星)が仲間と出会った刑務所のブランコを微笑みながら漕ぐシーンで、幕が降りる。

これがわたしの記憶の限りの、大まかなストーリーです。腕っ節強い組なのにやたら乙女キャラな正門くんとか、名前を出せなかったメンバーも日替わりで輝いていたし活躍あるんです、でも語れるほど見られてない…。

 

赤チームの新入りで日記係の流星くんの日記で始まり微笑む流星くんのシーンで終わるこの作品は、日記係の日記帳。

 

少年たち2017の構成をみると舞台の一作品としてまとめ仕上げたいという気持ちより、少しでも多く演者の見せ場を作り、各々の次に繋げるための色が強い印象。好き嫌いは意見割れそうではあるけど、内部でしかできない内部だからこその構成。舞台は第三者するより世界に入った方が楽しいので、私は離島の塵になった。

 

囚人番号15番 ケントについて中心に以下感想考察。

罪状は不明。故郷の雪、と話すあたりから兄弟の出身は北国。♪嗚呼思春期の歌い出し前の発言然り「マトモ」という言葉にやたら執着している。心に傷でもあるのか、気の弱いだけではないというか、かなり不安定な部分があります。分かりやすく言うなら気の弱い子、優しい子がなりやすい現代型鬱気質っぽい。

悪い子ではなさそうだが一度自分で決めた価値観は曲げない頑固な一面が見えたので、自分を変えたくて悪い事したり兄の加担をして捕まったかってあたりですかね…?基本は甘えん坊なのかムカイとキョウヘイの近くにいることが多いです。

去年のAnotherの恭平くんが演じた弟は体が弱そうな印象でしたが、今年の弟であるケントは感受性が強く、ニシハタ兄弟の話題で他人のフリが出来ずに傷付き、兄を助けようとしては軽くあしらわれ…。簡単に倒される姿や庇われているときの表情が切ない…。

やがて自分を守ってくれる仲間、一緒にいるキョウヘイや、兄の優しさにすら罪悪感を覚え、シーンを進めるごとに1人で病み落ちていきます。脱獄の計画中も尻込みしたり、自分のせいで迷惑をかけたくない、自立できない弱い自分に自信がなくなり悲しみを抱えている風にも見えました。亡くなった後、島から旅立つ兄に「にいちゃん、僕はもう大丈夫やから」と空から声をかけるケントの声は生きていた時の苦痛からの開放の喜びのようなものを感じて。これでよかったのかとすら思う。

 

サブタイトル?の「南の島に雪は降る」でもあるケントの最期のシーンですが、精神的に病み落ち誰も救えない孤独の表現としての「雪の幻覚を見て海に沈んでいく」は秀逸だなぁと。

そもそも南の島に雪が降る事など「あるはずのない」ことなんですよね。

歌の歌詞や文章の効果でも雪は世界で2人だけにしたり、しんとした終わりや不気味さや非日常さを演出してくれます。

軽い雪が降っている時って、何故か静かなんですよねどうしてだろう。昔から物理はおろか勉強自体得意ではありませんが、こんな感じで浮かんだ疑問の答えを探すのが大好きな自分がいます。楽しいんだもん。どうなるか知りたくて換気扇にトイレットペーパーを実際に投げ入れたことはないですが…笑(某誌で長尾くんが中2時代のやらかしを反省していてかわいかったので。担タレ?笑)

雪の結晶の形が音を吸収しちゃうかららしいです。そしてさらに、遠くの音も普段より聞こえやすくなるという、不思議な性質があるみたい。引用失礼します。

http://pr.denon.com/jp/Denon/Lists/Posts/Post.aspx?ID=132#.WzL_GRZcXYU

 

雪を見た際、ケントは兄を呼びます。雪が降ったよ!と。続けて、こういう時にはいつも居ない「ダメな兄ちゃんやな」と言うのですが、声が優しくそこまで恨みがあるわけではなさげ…?な印象。しかし呆れも含んでいるように聞こえて、この解釈が難しくってまだうまく言葉にできません。

>7/19追記 記事公開後にまた、色々考えた。私自身一番上の子な事もあり弟や妹が抱く気持ちを表すのは難しいし素人なので無理はあります。

ケントは自分が兄から愛されていることは知っている。「いつも肝心な時にいない」ともボヤいている。嬉しいことや楽しいことがあったとき、側にいてくれなくて寂しい。四六時中共に行動できない事、どこか腫れ物に触るような扱いも弱い自分への愛で、守られているからだと分かっていても。この文句は、全てを認めて生を諦めようとしたケントの心のさいごの悲鳴であり、素直な甘えと寂しさなのかもしれない、と思った。

 

自ら孤独になってしまったケントに降り落ちる雪がみんなの声や楽しい音楽を奪ってしまって、降り積もった雪が彼に「遠く」の声だけ聞かせるせいで、それを追いかけて海に沈んでいくんです。

沈む床の上で一歩また一歩、海の中に見た母の幻に対して「ぼくが温めてあげる…。」と言って愛おしそうに歩み寄る最期が壊れていて痛々しい。もう誰の声も届かず、寒がる母を自分の力で守るべく足を止めない。

 

またすこし違う取り方をすると、海と星と雪という組み合わせから、ひとり雪を見た時点で崖から既に海に落ちており亡くなっていて、その後はケントの見た走馬灯なのかもという考え方もできる。雪が降ってくるのではなく、自分の魂が天に昇り星に近づいているから「雪が降っているように見える」のかもしれない。

 

遠目綺麗で、でも自分より温かい誰かが触れたら体温で形を無くしてしまう雪の一粒のように、音もなく消えるひとりの少年の命の火を、彼だけ立つ舞台に降る雪とBGMの「きよしこの夜」が看取ります。とてもきれい。本当に大好きだったよ。おやすみ、ケント。しみじみ触れたことがなかった、きよしこの夜の和訳も素敵だったのでまたリンク貼ります。引用すみません。

https://hanasjoho.com/archives/5634 

長々書いてしまいましたが簡潔に述べるなら、長尾くんの表現力とケントの散り際が美しい!!それだけです。

 

次のシーンでは、冷たくなったケントを兄のムカイが見つけ「怖かったやろ、寒かったやろ」と亡骸を抱き起こし声をかけます。抱きしめるのではなく、本当に壊れ物を扱うようにそっと触れて「こいつが弱かった」と周りを諭す兄はやはり最初から肉親の自分が何かをしたところで弟の心は救えないと分かっていたようで切ない。そんな兄に対し「…何言うてんねん、ケントは!」と遮ろうとするのがキョウヘイで、ケントの亡骸見つけ一番近くに歩み寄り膝を落とすのも彼です。担がれケントが退場する際にも「…ケント。…ケント!…ケント!!」って自らは担ぐことなく何度も友達の名前を呼び続けるキョウヘイには、ずる賢さや頭の良さは感じられなかった。

悲しみにくれるシーンで、BGMとしてオルゴールアレンジの♪Another TomorrowがのAメロが静かにぽろぽろと流れているのが好きで。波のきらめきか 涙の雫か 頬を伝った。出会いも別れも、一期一会の日々。ほら、笑おうぜ。

…辛すぎる。

キョウヘイは隣にいた友ひとり救えない自分に嫌気がさしたのか、その後ことごとく病んでいる。島の住人に捕らわれても敵わないと分かった途端好きにしろと言わんばかりの不安定自暴自棄ぶり。

またケント亡き後のシーンは奇しくもキョウヘイの近くにトアがいる事が多く、兄であるニシハタを、にーちゃんにーちゃん呼ぶもんでとても辛い。

兄を呼んだり、駆け寄るケントの姿と重なるんです。キョウヘイは前髪重ためなので、細かい表情は見えないのだけれど(わざとかもだけど、ちょっと勿体ないと思いました)ほぼ目に光がなくその後のシーンは笑っても口元だけ一瞬上がるくらい。ケントと一緒にいた時が楽しかったのだと、大好きだったんだと思わせる気持ちの落ちようで見てるこちらも心が痛い。亡くなる前に最後にケントと言葉を交わすシーンがあるのがキョウヘイなのですが、愛おしそうに♪輝きの日々をケントに向けて歌う姿を思うといたたまれないです。恭平くんの低くも柔らかい歌声が綺麗で好きでした。

大丈夫かと聞いたキョウヘイ、うんと答えたケント。「キョウヘイってマトモやん」「そうでもないよ」2人の最後に交わした会話が深くて好きです。

 

看守長が捕まり、少年たちが刑期を満了し、私服に着替えこれから島を出るというエンディング。

ここでムカイがケントの形見であるオレンジのバンダナをキョウヘイの手首に巻いてあげるのです。(左右どちらに巻いたか忘れたので分かる方いらっしゃいましたら教えて下さい。)

肉親の形見そんな簡単にあげちゃうのかよ…と一瞬思いましたが、実の兄であるムカイには他にもケントとの思い出があるものの、刑務所で出会ったと思われるキョウヘイは釈放されこの地を離れたらケントとの思い出を感じられるものを全て失ってしまうんですよね。不安定なキョウヘイに、弟のことを背負わせてしまったことを詫びる様に優しい顔でバンダナを巻いてあげる兄ちゃんがとっても好きでした。最後トントン背中を叩いて離れるムカイ、巻かれたバンダナを見つめてそっと触れるキョウヘイの図は、2016の2人の事もあり兄弟の様で。

劇中のキョウヘイとお兄ちゃんってどういう関係なんだろう。キョウヘイは人を殴って手を痛がるぐらい非力なので、元々は喧嘩の強いムカイを利用し守ってもらう為に近づいたりしたのかな。楽曲からも青チームは仲間意識が強いというよりは利己主義な印象を受けるので。始まりはともあれ、キョウヘイはケントが大好きになり、人にものを頼まない印象があるムカイも様子がおかしい弟のことを任せられるような信頼関係になっているんですよね。ムカイは兄としてケントを守りたい気持ちはあれど、血の気の多くてトラブルになりやすい自分の側にあえて弟を置いていないようにもとれた。大切だったから、束縛できなかった?先に何があろうとも再会を望んだニシハタと真逆の考えで、結果も真逆になってしまったムカイは2016に引き続き不備すぎます。しかし何をしても弟は壊れたかもしれない。すでに自ら打てる手は尽くしてしまって、時間の問題だったのかな。描かれないきっかけをもっと深く考えたくなりました。

 

トリオ好きとして外せないシーンは、やはりトリオちゃんだけのダンスシーン。

シーン的にはケントが失踪する前。ソロで♪ミステリーヴァージンを歌い終えた島のリーダーくんに2人で行動していたケントとキョウヘイが興味を持って寄ってくる展開で。歌と踊りが好きな初対面同士で意気投合し3人で♪ポケットに青春のFun Fun Funを歌います。今回はケントがセンター。ANOTHER2016にも3人で同曲をしているので、姿が重なりエモいエモい。ケントが元気よく踊る描写はこのシーンが最後なので愛しくも見るたび心臓を掴まれる。笑顔かわいいケントにずっと笑ってて欲しいのに…。本編の道長ポイントはこの日替わりくらいだったかな?

 

あと!ありがたいことにリチャードくんが∞バックで不在の公演の道枝くんが拝めているのでそれも含めて島のリーダーに関してちょこっと。

看守長に、生活を豊かにする条件で協力をしているのに話が違うと長が訴えるシーンがあるのですが、そこで長の代わりに看守長に食い掛かり、暴力により屈する他なく殴られ地面に転がされてしまうんです。助けに駆け寄ってきてくれる仲間も居ないので(通常だと殴られた長をリーダーが助けに来る流れなので…)ただ、いたぶられ耐えるリーダーの怯えながらも絶望していない目が好きだった。スタタンドッキリとか、母になるとか、道枝くんが悲しんだり苦しんだりするとどうしてこんなに保護欲が湧くのでしょうか。不思議な才能だなあ。ソロ曲も大好きな山田くんのソロを歌う道枝くんの意気込みが伝わってくるような良いパフォーマンスでした。

 

考えるより手が出がちで喧嘩の強く、力だけの自分じゃ弟を救えないと分かっていたような01番

殴り合いは得意ではない、自分の頭脳でなんでも上手くやれた利己主義なのに親友に出会い、人と何かをする楽しさに気付いたような頭脳派77番

皆に守られ愛されていたけれど、誰より自尊心が強くて無力感から未来を諦めてしまった15番

ケントの周りはみんなみんな不器用で愛しかった。

 

長尾くんが良い役を貰えた公演だったので少年たち2017は個人的に思い入れが強い作品になりました。

中学3年生が演じるには難しい役だったと思います。いつだったか康二くんの日誌で不安がっていたことを暴露されていましたが、お兄ちゃんも言っていた通り良く頑張った(偉そうにすみません)。ほぼサブタイトルな大役を任され毎公演死に、千秋楽完走した彼がただかっこよくて愛しい夏でした。

あとは、圧倒的にながきょへ。演じるにあたり2人で相談したんだろうか。悔しいくらいに萌えました。完敗です。

プライベートでもテーマパークに何度も一緒に行くくらい仲良しな2人が私もさらに好きになりましたし、いつか2人のユニットも見たいなあ!(2018.6時点では未)

 

最後に…あくまでこの解釈や考察、感想は私の中の少年たち2017のみの話です。受け取れたものだけで書いております。もし違う解釈をされている場合はもちろん、ご自身のお考えを大切にしてください。

 

夏の松竹座舞台、今年もとっても楽しみです。ありがたいことに観劇予定があるので、今年の長尾くん達の演技も見届けられることを嬉しく思います。

この記事を書いている時点で、連ドラオーディションも兼ねたスペシャルドラマのお仕事の話、7月のとれ関レギュラーも決まっており、今年も先行き明るく楽しみな夏すぎる。

当たり前で無いこの状況を全力で楽しみ、私が元気であれば、この様な形でまた解釈?感想を恐らくまたちょっと寝かせてから余裕のある時に更新致します。

大きな独り言にお付き合いありがとうございました。

 

以下絵メモ

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このケントが好き。

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小物まとめ。

♪俺たちは上等の「シャバの方がよっぽど地獄」なながきょへが本当かわいかった。ケント懐っこいかわいい…ダボついたつなぎのシルエットがかわいすぎた。

青い星と隣の赤 5/6少年KABUKI千秋楽の記憶

そのメールは2018年3月28日12時過ぎに届いた。

『Jr.情報局メール伝言板 3月28日号』

そこに書いてあった

ちびっ子お笑い七変化 少年KABUKI

 

出演 
道枝駿佑・長尾謙杜
嶋﨑斗亜・岡﨑彪太郎・西村拓哉・大西風雅

…??!?!!!

このブログの過去記事を参照いただけるとわかる通り、当方は長尾くんのファンで、道枝くんとのシンメである道長が好きです。上に名前あるってことは主演なのか?!?シンメでのお仕事が、自担主演の報があまりにしれっと書かれておりあまりの急さが気持ち悪かった。

 

…色んな方の色んな気持ちを預かって、今長尾くん、道長座長の魅せる精一杯をこの目で見るべく、今まで生きてて手にした中で一番重たく感じたチケット。緊張し過ぎて入る前、体調と気分が最悪だったのも終わってみたら良い思い出。キャパがおかしい。

 

2018/5/6  第3部 18:00-

国立文楽劇場 小ホール

ちびっ子お笑い七変化 少年KABUKI 

千秋楽 60分の記憶

 

結果やっぱり長尾謙杜くんとシンメのことしかない、私の記憶であり遺書(笑)です。興味のある方は引き続きどうぞ。

 

とにかく和!着物!傘!扇子!和メドレー!

メインはセトリ後半の歌舞伎・人形浄瑠璃に脚色されている、雁金五人男をアレンジした「雁金組参上!」。

タイトル出典はweb、一部情報引用。

 

個人的には少年KABUKI、道長演舞場18だった。何を言いたいかと言うと、DVD化もされている滝沢演舞場06(滝沢歌舞伎の原点でもあるらしい)とセトリや演出など重なる点が多い。

誰か偉い人がもう一度見たかったのかなと思うくらい滝沢演舞場。びっくりした。この記事を書くに至るまでに内容を思い出す為にdisc1を10回以上観てる。DVDを持っている方は一回見て欲しい。少年KABUKI思い出せます。

 

①♪百花繚乱

まさに百花繚乱。色鮮やかな着物を着た美少年達が小道具の扇子を使いつつ舞う。別に脱いでもないのに色っぽくていけなかった。本家とは振りは違うみたいですが扇子を口に咥えて広げたりする。最年長が15歳の子達の艶っぽさに感情が溺れ死にました。開演数分で。

金の扇子より長尾謙杜が輝いていたし美しかった。すごく綺麗だった。このたった60分、一生忘れないと思う。

 

★口上

「DKなりたての、関西一の釣りバカオタク。皆様も、大きい魚も釣り上げたい!長尾!謙杜!」

いい声!滝沢演舞場や滝沢歌舞伎のDVDは何度も観ていたのですが、まさか謙杜くんの口上をこんなに早く生で聴けるとは思ってませんでした。内容は各誌レポの通りです。既に釣られた魚なので大人しく餌を求めて寄って来てしまったまでです。

 

何より幸せだったのは、

普段の松竹座なら西畑さん康二くんが出るあたりの、立ってるはずの曲の一番の盛り上がりでメインの子が登場する場所に、道長が居るよ!!嬉しい!!!!!

のちに雑誌の対談(STAGEnavi)で本人達からも気持ちがいいとのコメントもあり、ファンとしてもめちゃくちゃ嬉しい。誰とも被らない0番、いや、いつだって好きな子は双眼鏡の0番だけれどそれとはまた違うんですよ。贅沢だ。

 

♪雅〜誘う

大扇子や傘を使った派手な和演出の楽曲二本。傘が回ったり大扇子をぶん回したり、同じく小道具ありの百花繚乱よりこちらは力強く雄々しいパフォーマンス。とにかく画が派手で圧巻でした。重たそうな着物で大扇子を扱う皆が出来る子すぎて。

 

②♪青い山脈 下駄ップ

生の木の音が迫力ある下駄ップ。バランス取り難しそうなのに特に大きくブレることなく完走。上半身にも振りはあるし表情づくりはとても頑張っていたけど、どうしても後列からだと足元の下駄がよく見えなかったことは残念。

 

③★白虎隊

演舞場06のものの、冒頭殺陣なし・官軍が出てこないVer.

燃える城を見上げ、幼いながらに最期の華、自決を選択する隊士達の「悲劇」の物語。副将の様な立ち位置で、仲間の自決を止めようとするも止めきれず、死に切れなかった仲間の腹を刺し、首を落として介錯し、最後は自分の首に刃を立て、悲痛な叫びを上げたのち命を散らす役でした。2017夏に続きまた死んでしまうのは先に友人の報告やレポで分かっていたのですが、心の準備をしていても隊士長尾くんは見ていて辛かった。

仲間を介錯する瞬間の瞳孔開いた様な表情から、仲間の身体を貫いた感覚で顔を歪め、落ちた首を見つめる表情がとても…とても…。

亡くなる時、自ら首に刃を立てる為目をひん剥いて崩れ落ち、舞台袖へ捌けるんですがここも良かった。とても絵には描けないですが泣

長尾くんが捌けた後に、主将のような道枝くんが自ら腹を刺した弟役の斗亜ちゃんに駆け寄って来ます。滝沢演舞場06では兄が弟を介錯する場面ですが、道枝くんは斗亜ちゃんを介錯する事はなく、看取った後若い命を散らしてはならぬと叫んだのち、姿ある敵と言うよりは現実に叫びながら斬りかかるようなシーンで終わります。すごく主人公。

このシーンは長尾くんが好きなシーンに挙げていて、いつも道枝くんの叫びを聞いてからMASKの準備をしていたそう。かわいい。

 

演舞場06でタッキーが演じた役やセリフを半々道長で割ったイメージで大体合っているのかなと。+長尾くんが隊士2〜3人分くらい働いてる。弟とのシーンはステージには道枝斗亜の2人だけになります。

 

④★MASK DANCE(長尾メイン)

これまた長尾くんの変面をこんなに早く見られるとは…。顔も隠れてしまっているので、唯一露出している手の、指先の綺麗さにやたら目がいって、ごめんなさい逮捕しないでください泣

詳しくは無いのですが、素人目では仮面を外す時ももたつかず綺麗に演じきれていたと思いました。不気味ながら、かっこよかったです。

 

★MASK→レーザー(道枝ソロ)

変面からの、道枝くんがレーザーを振り回すソロパフォーマンス。会場が狭いので綺麗というよりは迫力がすごい。恐らく双眼鏡禁止はこの演出のためか。(下手したら目が焼かれる…)美貌も人間離れしているのに、遂にレーザーを扱えるJr.になってしまった道枝くんが強い。

 

上二つ、道長が着ていた衣装は演舞場06のMASKにてタッキーが実際に着ていたものそのままです。DVDを見返してびっくりしました。先輩の大切な衣装着せてもらえたんだなあと思うと、涙が…。

 

⑤♪愛されるより愛したい(道枝長尾)

イントロからしんどい、キラキラのお揃いセットアップ赤青シンメ道長。ハンドマイクと2人だけのステージ。

ターンの時に同じ様に広がるジャケットのシルエットが同じだったこと、その画がひたすら綺麗で、このシンメが好きだと惚れ直した。これを絵にできたら良かったのだけど、納得のいくものが描けていません。

 

ちょっと余談、中に着ているセットアップのベスト、ANOTHER2016のショータイムのカナシミブルーの衣装な気がして必死にフォトセットを見返したり雑誌や既出の画像拡大したけどやっぱり同じものでした…。衣装としては2人の特別ではなく関ジュ御用達の衣装ではあるんですが、襟の形とポケット、縫い目の具合から特定してます。当時少し大きかった衣装がぴったりになっていたこと、2年も経たぬうちに2人が実力も外見もこんなに大きく成長していて感動する。

道長のその時しかないたった一瞬をまたこの目で見られたこと、本当に嬉しかった。

…少しだけ自分語りをさせて欲しい。2016夏の一目惚れに近い。名前も知らず、ただ赤青の衣装を着た2人がセンターに立って精一杯歌う姿だけが強く記憶に残った事がはじまりです。その時の衣装なので個人的にかなり思い入れがあって、もしやと思った瞬間からどうにも堪らなくて、立見だったら膝から崩れ落ちていた。ありがとう文楽劇場小ホールの椅子。2人とも踊り方にそれぞれ癖があるのに、あの日は本当に綺麗に揃っていたんです。

 

♪紅く燃ゆる太陽(風彪西斗)

正直愛されるより愛したいで思考停止していて…カラフルなベストきたみんなが可愛かったです。あと千秋楽公演には琉巧くんが来ていて、客席から見守ってました。6/10放送のまいジャニの同曲ではちゃんと混ざっていてホッとした。

 

⑥♪山寺の和尚さん

可愛すぎる。可愛すぎる記憶しかない。ひたすらかわいい。雑誌にあるゲネプロの写真はズラ被ってないのですが、本公演は坊主ズラありでした。でもかわいい。向かい合って満面の笑みで手遊びしだす推しシンメ、これは夢かとすら思った。

猫をかん袋に押し込めて〜、ほっと蹴りゃニャンと鳴く、という歌詞があるのですが、歌詞に合わせて、所謂猫ポーズ、にゃんってして♡のアレでぴょこぴょこ動く長尾謙杜というとんでもないものを見てしまった。幻ではなかろうか。可愛過ぎて苦しかった。道枝くんも同じ振りだったかは分からない、長尾くんだけで限界だった。

 

大喜利パート

正直カナシミブルーデジャヴと道長手遊び、にゃんにゃんショックの怒涛の連撃で思考が落ちていたのと、この辺りの文字レポは多いから完全に人任せにしていますごめんなさい…!滑りながらも屈せず頑張るみんなを見守ってました…!

長尾くんがボケて滑り地面から出てないハードルを、道枝くんも滑り倒し地に埋める、このハードルのくだりが面白かったです。

 

⑦★雁金組参上!

歌舞伎や人形浄瑠璃の脚本、雁金五人男のうちの、雁金文七(道枝)と庵の平兵衛(長尾)の2人が主役のオリジナル歌舞伎。国立文楽劇場という会場も意識された、弱きを助け、強きを挫くやくざ者を描く後味の良い人情劇。

文七と平兵衛は二人旅をしていたが、食に困り空腹で行き倒れる。倒れた先は山川屋の店先。見兼ねた山川屋は二人におにぎりを恵んでやります。(具材は日替わり)お礼に二人が活躍するお話。

まず一緒に旅して一緒に行き倒れる文七と平兵衛ニコイチ過ぎるしシンメ好きの夢が詰まり過ぎている。やくざなのに山川屋(斗亜)から貰ったおむすび一つで笑顔になるし、かわいい役である。

山川屋に恩を返すべく、山川屋と恋仲で、婚約する予定であったおたきを金で買おうとする五太夫(彪太郎)、五太夫のお抱え剣士の角左衛門(西村)、五太夫の提案を承諾してしまった、富田屋(風雅)を懲らしめに向かいます。

主に角左衛門との戦いが見せ場。角左衛門にそれぞれ文七、平兵衛の順に見栄を切るシーン、3人は歌舞伎の殺陣?もあります。ヤクザなので凄腕剣士には容赦なく2対1。2本の番傘で応戦します。平兵衛の人を殺しかねないやばい目つきにクラクラする。決着が明らかになったのちは悪戯っぽくニヤついてる。これもまたいい。

角左衛門、五太夫、富田屋を負かし、最後山川屋とおたきに傘を差し出したのに1本でいいと返され、自分の傘を使ってもらえなかった文七がしゅんとしながら俺の使ってもらえへんかった…みたいに呟いたシーンの文七は道枝くん。めちゃくちゃかわいかった。そのあと山川屋とおたきの真似して一瞬寄り添って相合傘する文七と平兵衛に固まる私を差し置いて2人も退場し、終幕。道長、全体的に美味しい。おかしい。相合傘の写真はバッチリ雑誌(ポポロ2018 7月号の118ページとか)に掲載されているので是非。ちっちゃいけど!

個人的に着物の裏地がオレンジなの可愛くてすき。

 

カーテンコール♪Feelin' good

手拍子煽るみんなが可愛い。肩組んだりアイコンタクトしたりわちゃわちゃ!衣装は雁金のままです。客席降り、札配り!

 

鳴り止まない拍手に、Wカテコ有。

涙声の自担の挨拶とお顔見ていたら記憶があまりありません。感情が爆発して見事なまでに何も覚えてない。

 

メンカラ記事にも追記しましたが、全体的に道枝赤、長尾青の統一あり。

ほぼずーっとシンメ。感無量。

まだ成長期真っ盛りのJr.×和の詰まった60分でした。七変化!とつくからに、ほんとに七変化してる!と気付いたのはだいぶ後になってからです笑

①和装+道具②下駄ップ③白虎隊④マスク⑤現代アイドルパート⑥坊主⑦雁金組…あ、衣装のことかもしれない7着は確かにあった気する…。

 

事務所は本気で売り込む気があるならもっとキャパ…大胆な挑戦をして欲しかった部分が最後まで引っかかる点ですが(偉そうにすみません…本当にキャスティングして下さっただけでも嬉しかったです泣)、本人達頑張ってたし、次は大きいところで再演して欲しい。こんなところで言うのもなんですが、お願い致します各位。

 

観た方が言う「また観たい」も勿論、観に行けなかった方の「観たかった、次は観たい」は力になります。

それに長尾くん自身も「再演したい」と言っているし、本人もやる気なら叶わない夢じゃないよね!?

 

長尾くん、かんじゅ日記 2018/4/27更新分では

3日で9公演ということで ファンの方々と僕ら、どちらも39(サンキュー)な気持ちになれるような 公演にしたいと思ってます!👍 ※改行除き原文まま

と素敵なコメントを書いています。

楽しかったよ、ありがとう。

是非再演ではもっとたくさんの方を幸せにして欲しいな、なんて。その時は私もまた観に行けたら…じゃないね、行きます絶対。

 

少しでも観たくなったりするような事があれば、どんなに時が経っていようが再演要望や意見を投げてくれたら1ファンとして嬉しい限りです。

終わったことにも関わらず、2人に、2018年5月の少年KABUKIという舞台に興味を持ってこのような僻地のブログの記事に目を通していただきありがとうございます。

 

言葉としてはこたちゃん(岡﨑彪太郎くん)の最後の挨拶が一番印象に残りました。私達の色んな事情は筒抜けだったんだろうなって。

解釈の仕方ではありますが、彼なりの来てくれたファンへの精一杯のありがとうと、ごめんなさいこれからもっと頑張りますに聞こえた。ちょっと自信なさげな顔で、でもしっかり現実に向き合い自分の言葉にする年相応の勇気ある心を見た気がして、素敵な子だなあと感心したりしました。あくまで第三者からの印象です。

 

本当に観に行けてよかった公演でした。

長尾くん、道長の2人について行ったらこれ以上のものが見られるのかなと明日への希望しかなかった!今度は恭平くんとも一緒にお仕事出来たら良いなあ、少年KABUKIも5日公演遊びに来て、助けてくれた頼れる卍お兄ちゃん!

5日は観ていないため、私は語れませんので!泣 色々調べてみて下さい。

 

入れたのは1回きりでした。双眼鏡禁止だった公演でしたが、公演時間が短いこととスタンディング禁止の着座観劇だったもありメモが捗りこの通り結構書けました。メモの台詞が解読できなかったのが心残り。

いつ誰にどこから何を言われても、どんな未来が待っていてもこの時のみちながはずっと宝物です。

本当はWUのベストコンビ大賞締切までに書きたかったのに華麗に間に合わなかったです。申し訳ない。

 

ではまた、現場にご縁があり、書きたい気持ちが溢れたら。

 

…今年の夏が来るまでには、少年たち17の記事のまとめします( 宣言しないとやらないからね)

 

※以下は描いていた分の絵レポです、雑誌出る前に記憶を頼りに描いていたりするので衣装など微妙に間違っています。一部しかかけてませんが、観たい方のみどうぞ。

 

★白虎隊 長尾くん

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♪山寺の和尚さん 長尾サイド
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