雪降る八月、花束を。

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俺スカ 10話 私的感想メモ

日本テレビ系土曜22時放送済オリジナルドラマ

「俺のスカート、どこ行った?」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。一個人の主観なので、異論や文句はお断り。もしかしたら誰かの思想や心の地雷に触れてしまうかもしれませんが、「本作を私が楽しむため」以外の意図は御座いません。

なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

〜9話分は、タグより。

少しずつしか書けず、更新遅れて申し訳ございません。

 

10話は、つきたい嘘と優しい矛盾、男の秘密。間違いの許し方。嫌な事の考え方。言葉と人の想いの、時に無茶苦茶な魔法について。

終わってしまったー!!!

ラストは、いい意味で一周回って1話との被せが多くて見ていて楽しかったです。色々書いてきましたが、最後は良い意味でフィクションらしく締めてくれて後味もよかったです。

 

あらすじは公式サイトより!(自分で書かない味をしめた)

https://www.ntv.co.jp/oresuka/story/

 

やはり辞めてはいなかった矢野先生。図太い…。原田先生がいたなら受け入れただろうと職員達も初めは苦い顔をしつつも受け入れます。2年3組の生徒達との描写はないので生徒に受け入れてもらえたのかは分かりませんが、和気藹々とした職員室での職員達の空気感は一度間違っても許してもらえる場所を作ってやると、3話で光岡に原田先生が言った言葉そのままの形でほっこりしました。折角間違いを許される場所があったり生み出せたとしても戻る側が後ろめたくなってしまうことも多いから、いっそ矢野先生くらい環境に甘えても良いのかもしれないですね。そこに居たいと願って戻れど後ろめたいと感じたなら、甘えられたり許された分だけ人のそれも受け入れてあげたら良い。下の世代に求めるなら、自分達が率先する。原田先生が居なくなっても、原田先生が変えた部分が活かされていてステキです。

今回東条が本当にかわいい。軽率に自分の考えついたまま発言しなくなったのは、明智や若林とのやりとりで痛いほど分かってしまったから立ち止まれるようになっている成長点と、原田先生と2人きりになった時にポロポロこぼす願いと怒りが混ざったような発言が可愛くて仕方ないです。体育祭も修学旅行も原田先生と行きたい素直な東条の頭を抱えて涙を外に見せまいとしてくれる原田先生に惚れる。東条はずっと素直な根は献身の子で、自分の好意的な誰かの為に考えたり動ける男の子だった。でもコミュニケーションを間違えたり、不器用で勘違いしやすいけど、最後の読みは当たっていましたね。反省もできるし、原田先生のお陰で自信を失うことなく良い方向に変われたのではと思います。

子供だの大人だのは関係なく、何でも相談してねと言ってくれる人は何か大変な事があった時、大概話してくれない。それは相手からしても話しても心配を掛けるだけで何にもならないし、実際話したところでどうにかなったり何かできるわけではない場合も多い。それでも教えて欲しいと願ったり、隠されると信用がないようで悔しいのはこちらの都合だし、隠す側にも事情とプライドがある。結局どちらに転んでもモヤモヤする。私自身が、心配かけてかつ二度と会えないとするなら静かに消えて恨まれるくらいで良いという思いもあるし、大事な家族や好きな人達に優しい嘘をつかれて置いていかれる側だったら当たり前に悔しいし、やるせない。勝手だが、その選択ですらその人「らしさ」であることは間違いなく、日々を共に過ごしたり、心的距離が近ければ近いほどそれは痛いほど分かります。

里見先生と原田先生の恋?の結末…保健室での2人の会話も深くて良かった。人生、嫌なことの中に良いことや好きなことやものを置くのでは無く、良いことや好きなことの中に嫌なことや我慢を差し色として添える。我慢できるものを選び、好きなものに囲まれようという素敵な考え。そういえば原田先生はいつもカラフルな服、里見先生はいつも真っ黒な服を着ていたことも、台詞のファッションの例えと繋がってきて。遠回しな告白と遠回しな断り方が、報われないけど綺麗な憧れのような恋を飾っていて素敵でした。振られちゃちゃいましたね里見先生。この恋も健気で死ぬほどかわいかったです。見ました?最後の、布団にぼふっ!って身体埋めるあれ!!泣いちゃったのかな…。

田中先生は最後まで愛しいヘタレでした、佐川先生とは一年後もさほど進展がないようで。ここもくっつかない!というか、本編中恋が叶った登場人物庄司先生くらいしか居ない!結構カップルになりそうな男女がいたのに!みんなの恋愛フラグ、どこ行った??でもハッピーエンドだからいいか…。

ある意味これは、恋愛至上主義な風潮へのささやかなるアンチテーゼにも取れると気がついたのは放送から時間がだいぶ経ってからでした。(2022.1追記)

手作りの卒業式の発想は本当に可愛いし、先生への愛が溢れた教室は素敵でした。それぞれの卒業証書の画像は公式Twitterさんから見られますので是非。

そしてまさかの屋上飛び降り再び。自分にできないことは人に望まないだろうと、若林が成し遂げた命知らずダイブを今度は原田先生自身に生徒達が促します。「一度死んだようなもの」にして余命をリセットしちゃおう。ヤバい先生の生き様を見た生徒達は、ヤバい生徒達になりましたとさ。願掛けのようなそれでも、若林は人生が変わってしまったし、説得力もなかなか。飛び降りたら案の定カツラが取れ、クラスの笑顔に囲まれる。2年3組の生徒達に名前を呼ばれ続けながら、原田先生は学校を後にしました。

校長先生の言うダイバーシティについては、校長先生の言葉の通りだと私も思います。個人の権利が尊重され、許容されるからこそ難しいものも多いですが、多様化の時代こそ相互理解と協力が必要なんですよね。皆身を置く環境が違うから、許せるものと許せないものを全て善と悪にはっきり分けるのは難しいです。間違っていたとしても信じてきたものや努力を否定されたら辛いものですし。

明智・東条・若林は絶妙なトライアングルでした。明智と若林の2人の違った孤独と、孤独が得意ではなく1番心乱されたであろう東条のバランスよ。家族に振り回されて生きる為に賢くならなくてはいけなかった明智、いじめられながらも学校に辛うじて通い続けていた若林。3話で若林は2話で明智が原田先生にしたように対面で戦線布告をするし(明智の圧に負けて失敗するけど…)、以後若林は特に学校側にチクるわけでもなく。黙ってくれた事への気持ちなのか、明智も若林の女性関係を心配までしてたかは分からないけれど、気にかけてくれたり。なんとなく、孤独と自立という点では明智と若林は似ていたなぁと思っています。東条は逆に、意思の強い?頑固?な2人の間に挟まれて振り回されてしまいました。彼はとても健全にイライラモヤモヤしていたなあと思って微笑ましく見ていました。うまく使えてなくて、人の為を思うと自分を苦しめるばかりだった感情と感受性を最後にはちゃんとコントロール出来るようになって良かった。描写的には明智が頭一つ抜けてはいるものの3人とも誰も我慢が重なり人を憎み恨むような子にならなかったのは原田先生のおかげ。だからといって文句や愚痴を言うなとは言わない、大人も子供も良い人良い子になる為に自分を捨てない絶妙な理想形。性別だけじゃなく価値観や感覚の多様性も抱きしめるようなやさしいお説教ドラマでした!

 

俺スカ1・2話の脚本目当てに、映人社出版「月刊ドラマ2019年7月号」を購入させていただきました。長尾くんが読み込んだであろう台詞や動作の書かれた台本を手元におけるなんて幸せの極み…失礼しました。1話の映像では採用されていないやりとりもあるので、興味のある方は是非ご購入されてみては!!作品にする過程の試行錯誤がほんの少し見えて、貴重なものを拝見させていただいた気がします。そしてなにより、自担と同じものを読める幸せよ。貴重なものをありがとうございました!

https://www.amazon.co.jp/dp/B07RP4VGSN/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_LCKeDb1QFGFRR

俺スカの円盤はこちら!

日テレ屋

https://www.ntvshop.jp/shop/c/coresuka/

※アフィリではなくただのリンクです、私のお小遣いは増えませんのでご安心を。

 

その他にも松竹座やさいたまアリーナで告知をしてくれたり、沢山の番組で長尾くんを見られたり、雑誌にわんさか掲載頂いたり本当に嬉しいこと楽しいことだらけでした。

 

総括、このドラマのおかげで、人生が変わりました!!みたいな格好いいことは嘘でも言えないんですが、二十歳過ぎて毎週ドラマを気合いで全話リアタイし、自分の感性と向き合い感想文を書き出す日々を送るとは思ってなかったとだけ言わせてください笑 

細かな部分を間違えておりましたら、偉ぶっておいて間違えてやんの!とでも笑ってやってくださいね。文言が幼稚な部分は諦めて泣。無知が無理をして、アクセス解析の数字に怯えながら暮らしているので、どうかお手柔らかにお願い致します。

でも、期間中はブログを毎日沢山の方に見ていただけて嬉しかったです。何かあればTwitterアカウントに直接DM頂けますと幸いです。

 

世間の言う一貫性やなんてなくていい。暴れてウィッグが外れてもいい、朝着ていく服が見当たらなくて焦ったりきていく服に散々悩んで定刻ギリギリの全力ダッシュ、間に合えばいい。恥ずかしいものは何一つない。教師という職業の為に自分を捨てず、他人も見捨てない。言いたいことは言い切るし機嫌が悪い時や嫌いな人間には怒鳴るし怒るしゴシップも好き。でも好きな人や守るべきもの、作中で言うなら生徒には向き合い愛し濃く生きる、原田のぶお、かっこよかった。

ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」間違いなく激ヤバドラマでした!!毎週楽しく見させていただきました。

 

…日常的に使う、動くはずもない静物に対して、「どこか行った」って日常的に擬人法使うの面白いですよね。ちゃんと伝わるし。日本語の話し言葉ってかわいい!

私は、自分の意見や思いを言葉には出来ますが、人に伝えるという行為がとても苦手で、何か口を滑らせて問題になるくらいなら何も言いたくない人間です。だって何かできるか、って言われたら何もできないし、リスクを負ってまで何かやりたいとなんて思わない。のに。作中のセリフにもありましたが、周りの他人の反応にばかり怯えて、悪目立ちしそうだし死んでもやるもんかと思っていたことが出来てしまうくらいには1人のアイドルを応援してしまっています。人に何を言われても、言葉に書き表したい、自分の感性を残したいことがある。良い大人のくせに、これが正しいものか、間違っているのかは分からないけれど好きに話せるのは嬉しいことです。ブログなら読む読まないは読む側の貴方の選択な訳だし、無理矢理人の時間を奪う事もなく対面で話すより気楽だし。

長尾謙杜くんや関西Jr.のパフォーマンスは私に言葉を形に残す少しの勇気をくれました。そして俺スカは、私に人の暖かさと伝える難しさを教え、世界を少し広げてくださいました。

 

また何か書きたくなったら現れます。皆様、放送期間中お付き合い頂きありがとうございました。

繰り返し書きますが、ここは一個人のファンブログです。何かをきっかけに読んで下さいました皆様もどうか、なにわ男子と、俳優長尾謙杜を今後とも何卒宜しくお願い致します!!