雪降る八月、花束を。

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メンズ校 5話 私的感想メモ

テレビ東京毎週水曜日0:12〜 ドラマホリック

「メンズ校」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。

☆注意事項

公式制作元とは一切無関係の一個人の主観なので、異論や文句はお断り。本作を私が楽しむため以外の意図は御座いません。

実在の全てと切り離してお楽しみいただけますと幸いです。

なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

 

ドラマ メンズ校 公式サイトはこちら

https://www.tv-tokyo.co.jp/menskou/

原作は 和泉かねよし先生の「メンズ校」(小学館)。ですが、ドラマ版はオリジナルキャラクターや設定を加えたものになっています。

 

離島の全寮制男子校に、1人の女性が訪ねてくる。ざわつく寮内。神木(高橋恭平)の姉である真奈(加藤小夏)は、神木を花火大会に誘うべく本島から遥々訪れた。真奈は神木を親しげに累と呼び世話を焼くが、神木の態度は素っ気なく、花火大会の誘いにも乗らず口論になってしまう。残念がる真奈の話を聞く中、真奈が昔は仲の良い姉弟でかわいい弟だったと見せてくれた2ショット写真に写っていたネックレスに見覚えがある牧(道枝駿佑)と花井(長尾謙杜)は顔を見合わせた。それは以前、神木が「好きな子から盗んだ」と言って見せてくれたものだったからだ。

 

…神木回です!最高でした!恭平くん表現する繊細さと儚さにやられた。

見逃し配信まだ見られますので、是非に!!

 

源田(藤原丈一郎)のルームメイトゆえの遠慮ない踏み込みが怖くもあれど優しくて。寡黙な人が急に詰めよってきたり沢山喋ると迫力あるよね。丈くんの眼力がすごい。

野上(西畑大吾)は女性に関しての言動をしなければ頭がキレてただのカッコいいヤツなんですよねー。気持ち悪ければ気持ち悪いほどキャラが立つ笑。観る側の私もキャラクターを覚えてきたので、ああそんな事するのか!言うのか!という気付き方ができてとても楽しいです。

神木くんの不幸はみんな望んでいなくて。良いヤツで有り続けるより自分のワガママを言って欲しいと望んだのは、かつて「累がいい子すぎて怖い」と言葉を溢してしまった神木くんのお母さんもきっとそう。

お姉さんの真奈さんが神木くんへの恋愛感情はあるのか、という点だが結婚する前に血の繋がりのない弟と結婚する前にもう一度会いたい、2人で出掛けたいと思ったことまでしか描かれていない。ただ、嫁に行く前に会いたくて、弟から誕生日に貰ったレプリカのネックレスをいつも身につけて、無くしたことを悔いていた。想いあった先は必ずしも結ばれるだけがゴールじゃない。神木と真奈さんはお互いに本当の想いを告げる機会を逃したけれど、家族として仲直りは出来たのが救いのようなそうでないような。

自分の正直な気持ちを伝えるより、かたちを維持し、愛しい人の幸せを願う自由もある。本当に真奈さんも神木くんも切なくて苦しくて優しくて綺麗。原作とはまた違う尊さがある回でした。その中で花火という部分は残っていて。夜空に光る大輪のものではない、神木たちがお店で買える真昼の花火は光れないがそれでも。心まで綺麗な神木くんと神木くんを見守る面々の表情に完敗。キーアイテムのネックレスも、神木くんの手で返すのではなく、真奈さんが神木くんの部屋から見つけて攫っていくのです。安物のレプリカを贈る他なかったら、思いの外大切にされてしまい、安物を身につけるお姉さんの姿をみて、盗んで持っていたものを今回取り返されてしまうわけで。

このチャンスをくれたのは藤木(大橋和也)先輩。お姉さま〜!と呼ぶ彼は今回のお話の癒し。

ここで安物を毎日身につけ大切にする姉の姿に居た堪れなくなる神木くんの気持ちは、神木くんに私服を送った真奈さんの台詞にあります。隣を歩く自分が恥ずかしくなるから…。神木くんの場合は、ネックレスそのものに自分の経済力の限界や劣等感を感じ、己の思いの安っぽさのようで見ていられなかったのでしょう。お互いに愛しているからこそ何も知らない第三者に相手が安っぽいと思われるのは嫌なのも分かる。貰った側はモノの価値なんかより気持ちで充分だったとしても。

神木くんの選択を見て、記憶の中のエリカから貰った言葉を思い出し、なぞっていた牧くんが自身の今の思いと向き合い始めたような描写で終わります。ここも良い!

そろそろ花井くんこと花ちゃんのお話をさせてください。まず冒頭の牧くんが持って来た折り紙のところのかわいさが爆発している。真奈さんとのファーストコンタクトでも真奈さん自身ではなくかわいいワンピース!ってファッションに食いついたり。というか雑な牧くんの相槌よ笑 また花ちゃんと牧くん2人きりの今週のみちながタイムがあるわけなのですが、「切ない」と話す花ちゃんの表情と牧くんが不意に口にしたエリカの名前に対する花ちゃんの反応が少し引っかかるところがありました。花ちゃんは…もしかして…。真奈さんと砂遊びしながら、牧くんがエリカに導かれ神木くんの秘密を口にしそうになった時にそれはダメ、としっかり止めています。牧くんもブレーキが踏める様になっていて成長。配信の広告にいる花ちゃんがハンカチ噛むシーンはいったいどこなんだい?

 

6話は桃井(大西流星)回!今まで様子を伺っており、5話では盗み聞きして神木に共感し、5馬鹿にこっそり協力した桃てぃんが遂に5人とも対面です。ごんぎつねが好きな桃てぃんかわいいですね、楽しみです。

 

水曜日は夜更かし、またリアタイしましょう!

メンズ校 4話 私的感想メモ

テレビ東京毎週水曜日0:12〜 ドラマホリック

「メンズ校」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。

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公式制作元とは一切無関係の一個人の主観なので、異論や文句はお断り。本作を私が楽しむため以外の意図は御座いません。

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なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

 

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原作は 和泉かねよし先生の「メンズ校」(小学館)。ですが、ドラマ版はオリジナルキャラクターや設定を加えたものになっています。

 

 

正式なあらすじは公式サイト、本編は各種配信サービスでご覧いただけます。

 

ペットボトルのイカダでの島脱出を諦めない5馬鹿(公式)こと野上(西畑大吾)、神木(高橋恭平)、源田(藤原丈一郎)、花井(長尾謙杜)、牧(道枝駿佑)は、回収されてしまったペットボトルの一部取り返すことに成功。島の外にでたら何したい?という花井の問いに、各々夢を語る。女子を浴びたい野上は言わずもがな、美味しいものを食べ調味料を調達したい源田、おもちゃのネックレスを引き出しから取り出して好きな女の子にいつか恩返しをしたいと語る神木、言葉に詰まり花井に問い返す牧。花井はかわいいものを見に行きたいと言う。牧は皆と違ってやりたいこともすぐ言えず特技も勉学もパッとしない自分にモヤモヤしその場を立ち去ってしまい、また考えこんでしまう。

作戦決行当日、5人の計画を知る桃井(大西流星)は藤木(大橋和也)にそれを伝え、2人でイカダ製作の様子を観察することに。飲み物を買いに海から離れた牧はその途中、自転車に乗った見知らぬ女子とすれ違う。

 

まずOP映像の花井くんのプラカードが、4話から変わっている!!リュックにおリボン!素敵!今回は複数の登場人物が少しずつ転ずる回だった印象です。これからキーになる女性陣も登場。

牧くんが晴れて5馬鹿入りしているのと、沈没フラグ立ちまくりのタイタニックの話題と、藤木の悪気のない一言からの桃てぃん絶叫の印象が強かったです。

まっきーに続き、のがみん、げんちゃん、かみかみ、とみんなを親しげにあだ名で呼ぶかわいい服着て上機嫌な花井くんが愛しくて泣きそうになりました。打ち解けてる〜泣 花ちゃん可愛すぎ。花ちゃんと言えば、タイタニックでローズのことさらっと「あの女」と言ってて思わず巻き戻して2度聞きしました笑 

劇中一度の失敗で2人での生還を諦めてしまい、好きな人の為に犠牲になるジャックと自分(と自分の記憶の中のエリカ?)を重ねてしまったのか顔を曇らせる牧くん。

幸せになって欲しい気持ちのどこかで、誰かに尽くしたらなら自分のことを覚えていて欲しいと思うのは男性女性以上に人の性というか。そしてどんなに思っていても、伝える対象が既にいないもの、表に出さない気持ちは他人に想像で語られる。花井くんが事故の後に人生を謳歌するローズにムッとなり「何で?」と疑問視しているのは納得です。

★少しメンズ校には関係のない余談

私的解釈ではあのシーンはジャックが願ったローズの未来だと思っていて。野上の言う通り男女の恋愛においての切り替えの早さの他にも、ローズがジャックの死後も死を引きずってしまうのが事実だとしても、人は生きてさえいればどんな悲劇や困難も乗り越えられ幸せになれる可能性を持つということが描きたいのだと思うからあの結末なのだと思っています。

 

買い出しの途中、見知らぬ女子に出会い立ち話。「栖鳳の男子は勉強ゾンビ」と言われて、違う、ちゃんと自分を持ってる奴らもいる、それを知って欲しかった、と自分の意見を言い切る牧くん。絆されている。牧くんはもう言いたいことも言えないゾンビ側じゃない、と明示された。飲み物を持ってみんなのところに戻った牧くんはやる気を取り戻していてかわいい。

それと野上が取り乱すとかわいいです。2話の3人(牧くんもいたけどまだ傍観期)のフォローにしてもみんな優しくて微笑ましい。完璧主義で偉ぶると計画が狂ったり失敗したとき非難されがちだし、何しろ本人が一番落ち込むということが4話でよく分かった笑

桃てぃんが干し芋持ってきた藤木先輩をごんぎつねに例えるシーンもお気に入り。確かに敵扱いされてしまうも、藤木先輩自身は悪い人じゃないし…。声の大きさと暑苦しさにびっくりはするものの藤木先輩にある程度慣れていてこの子もかわいい。あるひとことで絶叫しながら走り去ってしまった桃てぃんの今後も楽しみです。

源田くんと神木くんはやっぱりいいやつ。神木回の伏線?のおもちゃのネックレスも素敵。愛で汚されたちゃちな飾りほど美しく見えるのですよ…。

 

私原作はおそらく5話で描かれるであろう神木くんのエピソードが一番好きなんです。

私事ですが疲労なのか寝不足なのか、現在語彙力はおろか言語化能力が低下気味でたった一文を捻り出すのもなかなかでして、なんだかんだ毎回見逃し配信期限ギリギリで悔しい。

 

ともかく、私的神回の予感がする5話とても楽しみです!もう一つ寝ると!メンズ校5話!!

リアタイしましょう〜

メンズ校 3話 私的感想メモ

テレビ東京毎週水曜日0:12〜 ドラマホリック

「メンズ校」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。

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公式制作元とは一切無関係の一個人の主観なので、異論や文句はお断り。本作を私が楽しむため以外の意図は御座いません。

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なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

 

ドラマ メンズ校 公式サイトはこちら

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原作は 和泉かねよし先生の「メンズ校」(小学館)。ですが、ドラマ版はオリジナルキャラクターや設定を加えたものになっています。

正式なあらすじは公式サイト、本編は各種配信サービスでご覧いただけます。

 

脱獄(島の外への無断外出)計画に失敗し、罰として3ヶ月間の掃除を履き掃除を命じられた5人。脱獄計画発端の野上(西畑大吾)はペットボトルでイカダを組み自力で島を出る案を次に提案。特に意見をしない寡黙な源田(藤原丈一郎)、花井(長尾謙杜)は最初こそ否定的だったものの、神木(高橋恭平)の面白そうの言葉の後はどこか楽しそうに口角をあげていた。止まらない野上に牧(道枝駿佑)は無理だろうと反論するも、野上節を破れず今回も巻き込まれてしまう。ペットボトルを集めるために飲み終わった飲料水の空ボトルをリュックいっぱいに詰める面々の光景に少し引きつつ渋々ながら協力する牧。海辺で集まっている時に先輩の藤木(大橋和也)に見つかるが、少々怪しまれながらも花井の機転を聞かせた演技で騙し通すことにも成功。それを褒めた神木が続けた「勢いで俺らも騙すんじゃねえぞ(笑)」という何気ない言葉に反論した花井だが、花井の不自然さを野上は感じ取る。

所持品検査の気配が迫るころ、寮監鬼河原の手先でもある藤木の前に自ら姿を現す桃井(大西流星)。桃井は前回の脱獄計画を興味から私物ドローンでつけて監視していたところ、それを牧に衝動的に蹴りで破壊されてとても怒っていた。

桃井は5人の計画を妨害するべく、所持品検査の日時を藤木の部屋から盗み見て、それに合わせて彼らが集めた大量のペットボトルを隠し場所から全て奪い、花井の部屋に散らかす。

集めた船の材料がなくなり焦る5人。花井は寮の自室に戻り心当たりのない事態に驚愕する。その時響き渡る所持品検査開始を告げる声。大量のペットボトルの始末より先に自室から1つの段ボールを運び出し、ペットボトルを隠していた隠し場所に移した花井。花井の不自然な動きを見逃さない桃井は、花井が隠したダンボールをニヤつきながら盗み去る。そこには…。

 

メンズ校、予告が上手いのだ…展開が読みきれなくて最後まで見たくなります。途中花井くんが桃てぃんの標的にされ、花井くん自身のトラウマも呼び起こされ非常に心が痛むのですが、3話は優しい結末を迎えるので是非見てください。

 

花井くんの秘密の箱を開けた桃てぃんが、ダンボールごとこっそり返そうとするのですが、廊下に置いてしまい持主不明の不審物とされ最悪のパターンに…ここの動きの意図の語られない感が好き、好きなのよ。触れられたくない大切な部分を持っている同士、監視をして弄んでいたはずの桃てぃん、中身を開けて驚き、この箱を慌てて探しまわり泣き苦しむ花井くんに同情してしまったか。

絶体絶命な中でも、花井くんの隠し事に感づいていた野上の助けで花井くんの大事なモノは救われます。自分の好きなものを馬鹿にされたり否定されるのを恐れ、これが自分のものだと知れたら『また』嫌われると、隠し事をしていた理由を明かします。一度は認めて仲間に入れてくれた、みんなにだけは嫌われたくなかった花井くん。牧くんはその様子からエリカの言葉を思い出し、衝動的に花井くんにぶつける。

牧くんの言葉と認めてくれる仲間に救われた花井くんは、自分の好きを隠さなくなったのであった!…めちゃくちゃいい話か!??ありがとうございました。演技たまらん。

 

花井くんが演技が上手くなった理由、自分すら騙して、本当の自分を守るためだったのかな。切ない。一度は否定されたモノを表に出すのはとても勇気がいることだから、花井くんはとっても強い子。本心隠すのが良い悪いの話じゃなくって、花井くん自身がみんなの前で嘘偽りない自分でありたいと考え改めたから出来たことでもある。

 

花井くんに関しては書きたいポイントいっぱいあるんですが、実際本編見て欲しいし私が見入ってしまうのでこの辺で。

 

自分のことを知られたくなくて逃げ隠れしたところで関わらなければいけない時かくれんぼをしなきゃいけなくなる。隠さないことで周りの人も楽になったり不安がなくなったりするのだ。共感や共有により安心を得られるように生き物として生まれているので、世間的には多分こっちが正解なんだろう。

その裏で、秘密を知りながらも(不本意でも結果的に)今まで秘密を抱えて耐えていた花井くんの努力を尊重してくれた桃てぃんもいて。

ギリギリで助け舟を出せる野上、カッコ良さがまた際立つ。悔しいかっこいい。

好き嫌いは誰にでもある。それが周りや自分と違ったからって君のことは嫌いにならないよ…仲間を信じて欲しいんだ、そんな優しい話でした。エリカの言葉を放った牧くん自体も言葉が響いているような演出も良いなあ。2話の記事に書いたほど、極端に負の波長の処理が正反対ってわけでもなかったです牧と花井。すみません。後仲良く寮に帰ってたの見逃してないです。かわいいな…

 

4話はノリが軽くてイイやつな神木くんの秘密の回だそうです。設定原作通りなら…それは…!

↑これは5話みたいですすみません。4話はイカダとエリカのお話、だからだれかとするなら牧くん回かな。桃井くんもまた絡んできそうかな。神木回楽しみ過ぎてフライングでした泣

 

また来週も、お付き合いくださいませ。

読んでくださりありがとうございます。

メンズ校 2話 私的感想メモ

テレビ東京毎週水曜日0:12〜 ドラマホリック

「メンズ校」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。

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実在の全てと切り離してお楽しみいただけますと幸いです。

なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

 

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原作は 和泉かねよし先生の「メンズ校」(小学館)。ですが、ドラマ版はオリジナルキャラクターや設定を加えたものになっています。

正式なあらすじは公式サイト、本編は各種配信サービスでご覧いただけます。

 

自分の世界を変えたくても、気持ちが振り切れない牧(道枝駿佑)は自分の脱獄計画に牧を取り込みたい野上(西畑大吾)と、その仲間の変わり者たちである神木(高橋恭平)、源田(藤原丈一郎)に囲われ、不本意だと呟くも、逃げきれず流され巻き込まれることになる。牧と野上の脱獄計画の話を開かずの間のドア越しに聞いていた人物がまた一人。引きこもり生徒の桃井(大西流星)は、その話に興味を持ち風呂場までつけて聞き耳をたてていた。

牧の他に野上御一行+流され牧が声を掛けたのは花井(長尾謙杜)。気弱な花井は大人数の圧に一度は後ずさる。野上に怒られた際に泣いていたのが演技と見抜かれていたことと、突然の協力依頼に少し動揺する花井。花井は何の話?と聞き返す。野上が説明している最中、間が悪く先輩寮生の藤木(大橋和也)が通りかかり悪巧みを疑われてしまう。花井が思い付いた咄嗟のアドリブで危機を乗り切り、神木と源田に褒められた花井は悪い気はしなかったようで。野上に攻略されちゃった様子笑 その様子も物陰からこっそり見ていた桃井。この子めちゃくちゃ5人のことが気になってます。

平穏破壊御一行()の襲来にびびって身構えかけたり、持っていたシーツに何故か半身包まって座ってる花井くん、すげー!と褒め落とされ照れる花井くんとここやたらかわいいです好きです。

各々の特技を生かし、脱獄計画を計画・実行する5人のそれは青春そのもの。頭脳派野上くんが乗船場までのルートを完璧に計画したものの、乗船は制服指定だったのをうっかり忘れて私服で来たことにより新たな課題が発生しますが、皆が力を合わせて乗り越えていきます。

結局この辺は見逃し配信の本編を見て欲しい。

 

個人の見せ場のバランスが均等で、一回目の脱獄計画の結末を描くとともに、これから個人回で見せる前にキャラクターが出揃った感。(1話から皆出てはいるけど)1話より喋って動いて、なキャラ紹介も兼ねた2話でした。

ブログの更新が遅れてしまったので、見逃し配信期間ギリギリに…汗 なんとか今日の3話には間に合って良かったよ〜。

 

で!私も先週3話の予告で荒ぶり倒したわけですが、一見1話でいじめられていた花井くんを助け、2話で居場所を得た展開だったのに3話予告で半ベソで「みんなにだけは嫌われたくなかった」と言って牧くんに「お前が嫌え」って言われてるんです。これはどういうことかなぁ!メンズ校の予告の切り方わくわくして好き。噂によると花井回なんですね…。公式Twitterさんのクマちゃんはいったい誰の…?♡

 

1話の感想にも書いた気がするが、牧くんと花井くんは基本事なかれ主義で似ている。でも本音というか根っこの気持ちと自分の中の最適解が真逆なのか、牧くんは1話、自分の意思で花井くんを助けたのに、花井くんと自分の成績と才能を比べ花井くんを「才能人で変わり者」に括って自分と一線を引いてしまうわけだ。自分より優れているものに警戒するのは生物の本能上仕方がないのだ。ただ悩んだ挙句、得体の知れないモノだろうがルールだろうが自分や誰かの不安や理不尽を後先考える前に蹴り倒してくれるのが、牧くんの強いところで才能なんだけどな。回想のエリカは牧くんの神で潜在意識とみた(詳細は牧回に書くので今は保留)。牧くんはみんなのヒーロー。

 

花井くんも花井くんで求められることで自分の存在価値を見出すような不安定さがあるようで、2話の限りでは褒められ好きで乗せられやすい印象。きっと1話で花井くんを虐めていた先輩達も最初はこんな感じで取り入ったのかとさえ思う。居場所を得たり褒められると結構調子に乗るので、口を滑らせて意図せず人を傷つけてやり返されたり、上手くできなくなると気分が落ち込み不注意が増え、周りが苛立つ気配を感じて萎縮していく。これが周りに演技が上手いとバレていれば尚更疑われるのでやりづらくなる。みたいな。

(なんで語れるかといえば、ある程度心当たりがあるからです)

花井くんは自分の『秘密』を守るために、わざと嫌われたり興味を持たれないように動いていた可能性も否めない。認められないなら、見せなければ良いみたいな。隠す側も隠される側も場合によっては思うことあるけどそれでもと。

 

だらだら書いたものの、見当違いでもっとコミカルなシーンの切り取りで、牧くん花井くんの台詞の続きもピースフルな台詞だったら笑うしかないです笑

 

桃井くんこと桃てぃんが外に興味を持つきっかけにもなった脱獄計画。警戒しながらも興味が隠せない野良猫みたいでかわいい。

神木と源田の相部屋ズ、キャラもよく良いヤツだということも2話でわかった。ココもかわいいです、くさや汁のくだり!

神木回は原作のそれがあるので期待してしまう…が、長尾くんの原作と違う発言を思い出しつつ程々にしておきます。

 

3話放送前だからこそのブログが書けて満足です。今日は夜更かし、テレビの前!

メンズ校 1話 私的感想メモ

テレビ東京毎週水曜日0:12〜 ドラマホリック

「メンズ校」

について感じたもの思ったものの殴り書き記事です。

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実在の全てと切り離してお楽しみいただけますと幸いです。

なんらかの形でこのブログを見てしまっている方へ。私はなにわ男子・関西Jr.の長尾謙杜くんを主に、事務所を贔屓にしている素人です。その点ご理解頂いた上で読んでいただけると助かります。

 

ドラマ メンズ校 公式サイトはこちら

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原作は 和泉かねよし先生の「メンズ校」(小学館)。ですが、ドラマ版はオリジナルキャラクターや設定を加えたものになっています。

正式なあらすじは公式サイト、本編は各種配信サービスでご覧いただけます。

 

冒頭5人の少年が制服のまま離島の山や林、海辺を駆け抜ける描写から始まる。『俺たちは【自由】を勝ち取る』のだと、船着場を目指す。それに至るまでのお話が数話にかけ語られる構成。牧(道枝駿佑)の回想としてお話が繋がります。

全寮制の進学校「私立栖鳳高校」に入学したは良いものの、勉強ばかりで放課後も娯楽のない離島の生活。さらに変わったルームメイトに気を使う寮生活に疲弊していく牧。

洗濯場に刻まれた自由になりたいの文字。

上級生の藤木(大橋和也)も牧のことを気にかける。疲れた様子で寮に帰ると、花井(長尾謙杜)と目が合う。花井は会釈してくれます。ここがかわいい!

周りに流されず振る舞う野上(西畑大吾)、神木(高橋恭平)、源田(藤原丈一郎)に対し、牧は内心羨ましくはあれど「ああなりたくはない」と思うようで。

たまたま、上級生にいじめられているところを一度目撃した花井が当番では無いはずの掃除をしているのが気になり、花井に声をかけた。二人で話すうち、開かずの間の存在を知る。そこで自殺があったと鬼河原寮監から聞いて二人は震え上がる。最早生きるか死ぬか…。

死ぬくらいなら逃げるだろ言う牧にどもりつつ逆じゃない?と言った花井。このことで、牧は更に花井を目で追うように。

ここでこの話のメインの事件(?)が起きます。

牧は黙って罪を認める花井を助けようとするのですが…。

花井は目立たず、嘘を背負い、苦しさを我慢すれば波風立たないと思っていそうな立ち回りをしようとします。そんな花井の存在と置かれた現状は牧だけでなく変わり者三人衆こと野上、神木、源田もしっかり認識していて助けようとはするんです。この時の花井の表情が考察にもってこいの深さで良い。

花井はこの件で先輩に恨まれてしまい、いじめを受けている最中、たまたま牧がそこに通りかかり目撃してしまいます。自身の在り方を自問自答し、殴られていた花井を庇い先輩に蹴り返した牧。ここの花井の牧くん呼びの可愛さ!()

もちろん問題になってしまい、花井を虐めていた先輩2人と花井もろとも呼び出されてしまいます。牧は真実を訴えても、被害者のはずの花井が否定する。絶望的状況に助けに来てくれたのは野上。野上、かっこいいね…。

花井は牧が花井に暴力を振るった先輩から力業で守っても、自分が悪いの一点張りのままでした。不本意にも牧と野上に助けられ(恩を着せられ?)てしまった花井。ですが、次回以降は行動を共にするようになる。(2話予告参照)

 

普通がいいを豪語するも、内心何かになりたくてなれず足掻く牧くん。野上くんは既に牧くんの良いところや才能に気付いているようで、だから仲間に誘っているようですが…。花井くんは牧くんが助けようと手を差し伸べても、なんならと無理やり引っ張り上げても、まだ自分からは手を握りかえしてくれない(掴むことができない)ようで切なく。今までのそれで臆病になり過ぎてしまったんですね…。

まさかのスタタン、俺スカに続いての3度目のみちながは嬉しいを通り越して動揺。でもありがとうございます泣

しかし挨拶の感じをみるからに牧くんに対しては初期好感度が他の子より高そうな花井くん。なんだろう根っこが良い子の平和主義同士だからかな。

お風呂上がりの花井くんのぽやぽや感と、ピンクの小さいバケツに泡立てネットに良い香りしそうなボトルに水玉のタオル!かわいい小物いっぱいでかわいい。クロックスもパステルカラーで、EDの服装も…。この部分は、原作の花井くんに近いのかな。

花井くんは後半にかけて変わっていくキャラクターで、原作そのままではないのだと長尾くん本人が語っているので今後の展開が楽しみです。

 

第1話は原作コミックス1巻の第1回の、牧が花井を助け、野上や神木と打ち解けるまでを描いた前日談のような感じ。このまま数話引っ張りそうな第一弾の脱獄計画自体がそうなのかも。

テンポや起承転結も早すぎず、背景に紛れ込む主要キャラクターやそれぞれを彷彿とさせる小物などをゆっくり楽しめる。一時停止の楽しさがあり配信サービスが充実した現代に合っていて視聴が楽しい仕様です。

あまりやたらに似てる!というのは好まれないのかも知れませんが、なにわ男子の近年の夏の松竹座公演を知る身としてなんだかあの景色を思い出すような台詞や描写に懐かしさも感じます。花井くんの逃げられないから〜の台詞とかね。17年の夏松竹の青房ケントの話をしますか?(気になった方は過去記事に夏の松竹座3年分の感想考察がありますのでそちらを。)

ともかく俺スカに続き、舞台でも気弱な少年演じがちだった長尾くんの本領発揮しています!

 

夏の舞台から活躍の場を移し、

全員出演地上波ドラマという夢のような形でまた違う色の「ひと夏」を見せてくれるなにわ男子。なにわ男子として、作中のキャラクターとして、一粒で二度美味しく頂ける…!

 

コロナ禍が一時のパニックは落ちつけどまだまだ続きますが、その中、毎週の楽しみが増えて本気で自担が生きる糧…

男子の青春いっぱいのドラマ、皆様も良ければ是非一緒に。

毎週水曜は少しだけ夜更かししましょう…!

年下彼氏#7 私的感想メモ

テレビ朝日ABCテレビ放送済

年下彼氏 #7(第7話)

「男らしいところあるじゃん」

時差ですが感想・考察?記事です。

 

ドラマ年下彼氏、各話あらすじついてはこちら

公式サイト↓

https://www.asahi.co.jp/toshikare/

 

そしてお初の方ははじめまして。このブログは関西Jr. なにわ男子 長尾謙杜くんの1ファン個人の記録ブログです。視聴直後の感想を思うまま書いております。

 

長尾くん演じた「山村旭」くんは正直読みきれなかった。悔しい!けどそう見えた事が嬉しい!泣

本当にドジを演じる密かな策士とも天然とも取れる絶妙さが堪らなかったです。

この回だけ女性視点なのだそうで、旭くんの心理描写を語るシーンや表現がなく、作中の山村旭像はヒロインである生徒会長の先輩の視界で起きたことだけに絞られる…

と考えた時、私は旭くんの本心が見えなくなってしまいました。分かりやすいようで掴めない、でも何となく好かれているような気がする…って感じで。手の握り方が手馴れというよりはウブくて、でも逃がしたくないという気持ちが伝わってくるような、不器用な力強さもあって旭くんの一途さが良く伝わってきて愛しかったです。

 

話のラストが好き。旭くんが嬉しそうで愛しい。気張り頑張りすぎちゃう先輩の癒しになれたらとてもいい関係になれるはず。

「男らしさ」がテーマのこの回は、生徒会長の森野先輩視点で、日頃から頼りない印象だった後輩で生徒会黒一点の山村旭に対しての恋のはじまり。

その前から世話焼きたくなるほどには気になってる…というよりは、まあ、先輩や生徒会長として立場上放置できないのはありますが…呆れられつつも見捨てられないのも旭くんの愛嬌と、森野先輩も含めた二人の人の良さというか、愛される才能な気がします。

旭くんは鞄を床や椅子の下に置かず、自分の背中の後ろに置く子のようで、相手やその場を立て、自分は控えめに振る舞う性格が出ているようです。そのせいか、やたらぺちゃんこな鞄がかわいい。

 

短いストーリーですが、らしさとも、らしくなさとも向き合う2人がくすぐったくて可愛かったです。「らしさ」でも「らしくなさ」でもそれがポジティブなものであれば、良いよね。

 

…てなところです。

私も私『らしい』ブログが書けているでしょうか?ちょっと無理やり語った部分もあるのはご愛嬌で。いつもですが。

どちらかと言えば、各話考察や説明が不要なくらい分かりやすい感情描写、テンプレ展開なので、難しく考えずに恋する気持ちで見られて良い。自担とのシチュエーションに置き換えてドキドキするか、自担の演技や役を愛でるのが楽しかったです。

 

ファンとしては、長尾くんの長い睫毛とキラキラ光る瞳、綺麗な横顔が堪能できる素敵なカットが多く大満足な7話です。長尾くんが気になる方は必見。

京セラドームでの衝撃の発表からの、自担の初恋愛モノ地上波放送と、ドキドキしたけどすごく良い!!これからも、もっと色んな長尾くんが見られると思うと楽しみでなりません。

 

7話を見た後は、放送後に配信された

長尾くん自身撮影のIslandTV(会員登録無料Jr.動画配信サービス)の

「なにわとおやすみ」長尾くん回も是非どうぞ。

https://j-island.net/movie/play/id/5353

拗らせる…。

 

他の回も1話15分、分かりやすいお話が多く、気軽に見られて楽しい1クールでした。

既にAmazonプライムビデオで全話視聴可能。会員なので個人的にとても嬉しいです。配信向きとも思います。

https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B0891LMVQG&territory=JP&ref_=share_ios_season&r=web

余談、7話のほか私的好きだなと思ったお話は8、16、18だったり。

 

年下彼氏は特典映像付きでDVD・Blu-rayBOXの発売も決定しています!

ドジっ子な旭くんに呆れつつも世話をやいてしまう先輩と、今まで行動を起こすことなく密かに想いを寄せていた旭くんの恋のハプニングは是非円盤でも一緒に見て頂けると嬉しいです。

気になる方は記事冒頭公式サイトのURLから詳細確認下さい。

 

今後とも関西Jr.、なにわ男子、長尾謙杜を宜しくお願い致します。

【本編内容覚書】少年たち 青春の光に…

今回は前回の考察記事に書ききれなかった舞台本編の話の流れを個人的にまとめました。

 

前回の考察と感想記事はこちら。

http://170815snow.hateblo.jp/entry/20191023/1571778600

 

大まかなストーリーを自分の記憶テストも兼ねて説明しようと試みており実質新訳です。台詞の引用は極力控えて淡々と書いています。雰囲気が伝われば嬉しいですが、どう頑張っても色々際どいので引っ込めるかもです。

…やっぱりね、各シーンの良さは観なきゃわからん!本末転倒!みられるようにしていただきたい!もっと沢山の方に、ちゃんと本編を見てもらうべきだ。

 

※切り替えの多い箇所などは字面の読みやすさ重視し一部文言や順序を入れ替えている部分があります。もちろん実際の演目とは異なります。個人の記憶のため抜け漏れ間違いがあるかもしれません。書いているのは素人です。雰囲気で読んでください。

 

【1幕】

少年刑務所。ここではそれぞれに事情を抱えた少年たちが更生のために看守の厳しい監視の中、時間で管理された規則的な日々を送る。

ある日の就労後の自由時間。看守の目を盗んだ囚人同士の鬱憤の晴らし合いが始まった。赤房と青房は仲が悪く、気の合わない赤房の桜木郷と相村潤平を筆頭に抗争が起きる。騒ぎが大きくなるにつれ看守に見つかり制圧される。毎度のことのようだ。仲の悪い2組はもめては刑期を伸ばす、足の引っ張り合いを繰り返していた。看守長の一声で、騒動のその場にいた赤房と青房の8人全員が罰として雑居房一部屋にまとめて収容されることになる。そのうちの桜木は看守に抵抗した罰で懲罰房に監禁されることに。狭い雑居房に不仲の赤青が一緒はまずいのではと看守が意見するも、罪を犯した囚人同士なぞむしろ潰し合えばいいと看守長は言い捨てる。

そしてただでさえ窮屈な雑居房に新たに2人の囚人が。赤に柿本拓未、青に大田原君麻呂がやってきた。拓未は歓迎されない空気などものともせず笑顔で名乗りし半強引に握手を交わしていく。これから収容される囚人とは思えないニコニコはきはきとした少年。一方、いいとこ育ちで世間知らずの君麻呂はこんな汚いところで暮らせない!トイレは行きたいけどむき出しのトイレでなんて用を足せない!と文句を叫ぶ。桜木も懲罰房から戻る。すでに窮屈で騒がしい雑居房に苛立った桜木の機嫌はさらに悪くなり、挨拶する新入り2人を邪魔だと突っぱね、犬猿の仲の潤平に食いかかる。2人が中心に発生した掴み合いを少し眺めた拓未は、弱いなあと煽った。挑発に乗るように桜木が睨み、拓未に殴りかかる…が見切られ全て受け止められてしまう。ボクシング経験者で喧嘩の腕は確かの桜木を翻弄する拓未を見て、雑居房の面々は能天気な拓未の喧嘩の腕前を早々に知ることになった。拓未は一番強いヤツは辛い時でも笑えるヤツやで!と笑ってみせた。新入りのペースにあっけにとられる中、発想力豊かな戸隠啓司が初めに同調する。2人の笑い声の少し後に部屋の一角から少し無理矢理な笑い声が沸いた。声の主は大村祐二。内気気味の模範生。一年前の事件から声をだして笑えていなかったという彼が笑うと周りの空気が変わった。拓未は祐二を気にかけるようになる。また、そこには10人の他に、祐二の様子を心配していた青房の囚人がもう1人いた…ようだった。

ある日の掃除当番、拓未は、あまりにこの場が似つかわしくない祐二に、ここに来た経緯を聞く。祐二は父からDVを受けて育つ。バイトをしていたが、強く出られない性格につけ込まれ度々バイト先でもいじめとカツアゲにあっていた。母の日に花を送ろうとするも花束代まで盗られたある日、母をバカにされた怒りも重なり我を忘れ厨房のナイフを手に取り3人ほど刺したと声を震わせ呼吸を乱しながら語る。それを聞いた拓未は祐二にやっぱり優しいヤツやなと言った。祐二は拓未に変わったヤツ、と返す。鐘が鳴り当番の時間が終わる。拓未は足の重くなった祐二を突き飛ばすようにしながら無理やり連れ帰った。

同じ頃看守にも新顔が。村田宗次郎が加わる。かつて同じ小学校の同級生だった祐二を覚えており、ある日の行進中に名指しし呼び出す。祐二も初めは気付かずに看守に呼び出された事に怯えて俯いていたが、徐々に幼い記憶を思い出した。もしかして、ムラッチ?思い出し再会を喜んだ。しかし村田がこれからも仲良くしたい意思を伝えるのとは対照的に、祐二は警察の村田と前科持ちの自分は非釣り合いで以前のようには仲良くできない、もう俺に関わらないでくれ!と拒絶する。

ある日の食堂。配膳の列の順番を抜かした囚人に文句をつける拓未。村田が叱ろうとするが他の看守は見て見ぬ振りをしており、順番抜かしをした囚人…山森冬樹たちはそんな村田を笑った。彼らは家族や身元人が看守長へわいろを渡し、優遇されている囚人たちだという。その話を聞き逃さなかった君麻呂は、自分も父が市会議員でお金持ちなので優遇を受けたいと看守長に直接申し出る。が、既に看守長直々に集金に行ったところ、犯罪をおこす息子はしばらく世に出さないでくれと断られてしまったのだとからかうように返答される。頼りにしていた父に見捨てられた事に気付き、山森達に無様だと笑われた、他の囚人からも憐れみの視線が来る。次の瞬間、君麻呂は食事の並ぶテーブルを襲い食器をひっくり返して回り、ひとしきり暴れた後に膝から崩れ声を上げて泣きじゃくった。拓未は君麻呂を抱きしめてなだめた後、山森たちを睨む。親がいなかったりお金で苦しんできた雑居房の面々も同じく、君麻呂をからかう山森たちを睨んだ。喧嘩の気配に波多野六郎が、啜り泣いて動かない君麻呂を抱えて退避させる。潤平と桜木も前に。拓未が山森を殴ると騒ぎを聞きつけた看守がやってきた。煽った山森たちは見逃され、目をつけられている潤平、桜木と、現行犯の拓未が取り押さえられる。潤平は懲罰房から帰ってきたばかりの桜木を殴って逃し、拓未は看守にさらに一発食らわす。罰として独房行きが確定した2人の背中を涙の残る瞳のまま見送る君麻呂。この日君麻呂は、お金の関係も血の繋がりもない自分を庇って罰を受ける他人と、その行いを賞賛し、見返りを求めることなく応援する仲間を初めて見たのかもしれない。

夜の独房。壁一つ挟み、拓未と潤平は互いになぜここにきたのかを話した。曲がった事が許せず、街の悪党を退治していたらやり過ぎてしまった拓未。弟との2人暮らしで家計のために博打して捕まった潤平。そして拓未は赤と青が何故、仲が悪くなったのかを潤平から聞き出す。それには祐二と、以前ここにいた森下トオルという囚人が関係していた。

祐二が久々に笑った様子を見守っていた囚人は亡きトオルだった。トオルは囚人たちのリーダーのような存在で、皆に慕われていたと言う。潤平は続けて語る。

一年前のある日、祐二は知らず立ち入り禁止の場所で花を見ており、看守長に尋問されることとなった。トオルは脱獄を疑われた祐二を助けるように割り入る。祐二は脱獄するつもりはない、自分が母への手紙に花を添えてはどうかと提案し、その場所に案内したのだと名乗り出たトオル。看守長は内容が事実であるかより、トオルが祐二を庇う事に憤慨し、祐二を追い出し、見せしめのようにトオル体罰の末撲殺した。

何か一つでも違えばこうはならなかった、みんな怒りのやり場がなかった。祐二は悪くないのは分かっているが、その頃から赤房と青房が揉め出したと。

拓未の入れられた独房は偶然にもその日に祐二が幽閉されていた部屋で、壁には祐二の思いが彫られていた。拓未はその詩を読み上げる。拓未は話の最中祐二は悪くないと訴え掛けたが、それは潤平も理解していて。正直に気持ちまで話してくれた潤平をそれ以上責めず、話を変える。普通に暮らす人達と、俺らは何が違うんだろうと。寒い夜だった。

ある日の作業後の雑居房。疲れたとぼやきつつ、会話を楽しむ囚人たち。祐二は今日の作業で見つけた大きいナットを、鈴村幸作にあげた。幸作の喜び方を見て、拓未はなんでガラクタを集めているのか問いかけた。鉄やネジを拾い、加工品を作るのが得意でそれを売ってお金持ちになりたいのだと幸作は語る。祐二はそんな幸作を褒めた。その流れから、拓未は皆に将来の夢を聞く。ここで、囚人の自分らがする話か?と少し気まずくなるが、啓司が海賊王!と発言したのを皮切りに皆が夢や出所後にやりたい事を語り出す。祐二は迷惑をかけた母に親孝行ができれば、そして出所後に皆で集まりたいと言った。皆もそれに賛同する。集合場所はこの刑務所を見渡せる丘の上、幹事の祐二は、そこで眠っているトオルに赤と青の仲直りと全員が無事出所できたところを見せられれば、と願った。他の面々も異論なく祐二はこの日から同窓会の幹事と、雑居房のリーダーになる。そこへ黒い影。賑やかな雑居房に気のたった看守長は直々に押し入り次々囚人を警棒で叩きたおす。最中に村田が止めに入ると、看守長は帰っていった。祐二は村田をうっかりムラッチと呼び、皆に知り合いであることがバレる。仲間にいじられ二人は照れ臭そうに笑った。

場所変わり。潤平の弟、相村サトシが兄からの手紙を開ける。潤平は弟にアメリカに留学していると嘘を伝えていた。クラスメイトや周りの子供は潤平が刑務所にいることを噂で知っているようで、嘘ではないのかと言ったり軽蔑するようなことを言うが、サトシは潤平に本当のことを問うことはなく、兄を信じて返信する。

雑居房ではもうすぐ刑期を終える潤平の出所祝いパーティーがささやかに行われた。

しかし直後の抜き打ち身体検査で、潤平のポケットからタバコが見つかる。心当たりがないと反論する潤平が連れていかれそうになった時、祐二が自分のタバコであると遮る。もちろん嘘なのだが、祐二は出所間際の潤平を守るため、身代わりに自白し、連れていかれることに。

拘束されて体罰を受け続けても、祐二はタバコは自分のものであると言い続ける。雑居房が懲罰房から戻らない祐二を心配し、自分の昼食からくすねたパンやおかずをこっそり差し入れにきたり、村田がなんとか助けようとする声を背中で聞き、自分は雑居房のリーダーだからと自分を鼓舞する祐二。拷問の末、看守長に絞殺される。最期まで祐二は笑っていた。

翌朝の朝礼で、看守長は囚人に訃報を伝える。事実は全て隠蔽され、祐二は懲罰中に脱獄を図り、止むを得ず射殺された、という事になっていた。説明に不信感を感じたのは雑居房の面々だけではなく、高待遇を受けていた山森たちも同じであった。祐二と共に過ごした囚人9人は、悲しみ、恨み、やりきれなさ、後悔を抱えて、ひたすらに駆けた。立ち止まるとダメになってしまいそうだった。そして、雑居房に戻り悲しみをうたった。

【2幕】

やるせない囚人達は、二度までもと、あんまりだと嘆き、仲間を失った悲しみと看守長への恨みが募る。鈴村幸作が祐二のベッドの下から祐二が書いた母への手紙を見つける。最愛の母に、気弱な自分がリーダーになれたことを嬉しそうに報告し、もうすぐ出られるから待っていて欲しい、と言った内容だった。悔やむ空気が濃くなる頃、ずっと俯いて固まっていた飛田カケルが潤平のタバコは自分が仕込んだんだと口を破る。怒りにあわや暴行騒ぎとなる間際、幸作が割り入ってカケルを庇った。ここでの喧嘩や仲間割れは祐二が望まないだろうと。拳を下ろし肩を落とす囚人達に、拓未は看守長への復讐も兼ねた脱獄を提案。刑期を伸ばしたとしても、仲間のために。待たせている弟へ心から謝り、潤平も参加を申し出る。雑居房は全員賛同する。村田が自身も傷心しながら下手を起こすなと説得しようとするが、囚人達の気は治らず失敗した。脱獄成功に向け、潤平が取り仕切るなか役割を決め、来る日に向け緻密な計画を立てていく。

潤平の帰りを待つ弟のサトシは、噂を立てた周りの友人をも味方につけ、もう少しかかるとの兄からの連絡にもしょげず再会を信じて健気に待ち続けていた。

仕込みも終わり、脱獄当日。見回りに来た看守を紐で縛り囚人達は雑居房から逃げ出す。勿論看守長は激怒し、看守は血眼で追いかけてくる。途中で山森達に出会うと、山森達も脱獄に協力してくれるという。二手に分かれ再開を誓う囚人達だったが、片方では看守を食い止めるために桜木が立ち止まり、もう片方では武器の調達をすると言って盗みの得意な六郎と、六郎が心配で追いかける落合健太が離れて行った。

桜木は複数の看守を武器もなく素手で同時に相手にし善戦するも、数に負け、みんな逃げ切れよ!の言葉を最後に看守に後ろ手に拘束され、連れて行かれてしまう。彼の最後の言葉じりは自身の役目をやり遂げた気持ちと、仲間への思いに溢れていた。

六郎は看守から銃を盗むことに成功したがその直後、応援に来た別の看守に発砲され足を負傷してしまう。看守長は脱獄囚に対しての銃の使用を許可し、逃すな、殺しても構わないと命令していた。負傷した六郎を担ぎ上げ逃げる健太。追いかける看守を発砲して脅しながら懸命に逃げる二人。しかし逃げた先で看守に囲まれてしまう。六郎の盗んだ銃は弾を切らし、健太までも撃たれ逃げ道は絶たれた。六郎と健太は、銃を構え取り囲む看守達の前、身を寄せ立ち上がり肩を組む。また生まれ変わってもコンビでいよう。来世はもう少しマシな場所で出会えるとええな。そう誓い合い、勇気と力を振り絞り叫ぶ。正面の脅威に全力で向かっていく絆を複数の銃声が迎えた。

逃げる最中雑居房は9人から6人になってしまった。分かれた二組がようやく合流出来た直後、カケルが降参したいと言い出す。弱音を吐き、わざと看守を呼びよせる姿に、また看守長に取り入ろうとするのではと疑った潤平。カケルを殴り、見捨てて先へ進むことに。

看守に自首し、看守長のもとについたカケル。看守長に逃走ルートを教えるから、罪に問わないで欲しいと自ら交渉し、免罪を言い渡された。

雑居房は5人、ゲートまで後少しのところで遠方からの射撃に身を伏せる囚人達。その中、幸作が撃たれてしまう。目を開けない幸作に必死に呼びかける3人に拓未が先を急ごうと促す。非情な拓未に食いかかる潤平。みんな何のために犠牲になった?と苦しそうに言う拓未の言葉に潤平も置いてきた仲間の顔が浮かび、それ以上は問い詰められない。後ろ髪を引かれながら4人は幸作の元を去りゲートへ急いだ。

目的のゲートに着くが見張りの看守がいて近づけない。ところが、様子を伺っている最中看守が逆のゲートに向かっていく。看守の奇妙な動きに皆で首をかしげた時、ある1人の顔が浮かぶ。

カケルは看守長に取り入るフリをし偽の情報を伝えていた。看守長は激怒し、銃口をカケルのこめかみに突きつける。カケルは抵抗することも逃げる事もせず、騙された看守長を微笑ってから、出任せで生きてきたから仕方ないのだとどこか遠くを見た。銃が鳴いた。

計画では刑務所全体を遠隔で停電させ混乱させる予定が、技術者の健太とはぐれてしまったので叶わなくなった。次の手段に動こうしたその時、看守長の銃弾が風を切る。看守長は囚人達が反撃するより早く全員の脚を撃ち動きを制限すると、そのまま倒れた囚人を1人残らずなぶり殺そうと銃を向け笑った。囚人達は迫る死に怯え後ずさる。

響く銃声に目を瞑る。が、撃ったのは看守長ではなかった。看守長の手から銃が転がる。村田は横暴すぎるやり方と何より友を殺した看守長に怒り、制裁として看守長を仕留めようとさらに撃つ。倒れた看守長に村田がとどめを刺そうとした。そんな村田に拓未は傷の痛みに耐えながらにじり寄り、村田の足にすがり必死に止める。真っ白な村田さんが手を汚す必要はない、俺たちみたいになってしまうと。潤平も手を伸ばし、もう片方の足にすがる。鋭い殺意を含んだ瞳が、拓未の言葉、血の匂いに揺れる。自分を止めるふたりに、村田は動けなくなる。看守長を討つことはできなかった。

囚人達の脱獄計画は失敗に終わったが、看守長の威圧からの正当防衛だったとされ皆大した罪には問われず。看守長は本部に引き渡され、平穏な服役生活ののち、潤平は無事出所の日を迎えることができた。ゲートの前には弟のサトシ。二人は再会し抱きしめ合う。兄弟は共に少年刑務所を後にした。

一年後、祐二との約束の丘には出所した拓未、君麻呂、啓司が先に集まっていた。そして、脱獄中にはぐれてしまった桜木、六郎、健太、幸作、カケル、山森達も次々やってくる。潤平は弟のサトシを連れてきた。カケルは銃を突きつけられ死を覚悟したが、山森達が銃を押さえてくれ直前で弾が逸れたおかげで、命に別状なく済んだ。桜木と山森達は村田が看守を説得し無事、六郎と健太を助けたのも村田だと言う。看守の村田もこの丘に駆けつけており、元囚人達から命の恩人、ヒーローだと持ち上げられて照れていた。唯一拓未達の目の前で心臓付近を撃たれた幸作は、祐二からもらった大きいナットに着弾し、衝撃で気絶していただけだったという。皆はそれぞれ無事と再会を喜びあった。祐二とトオルも、賑やかな丘の上にやってきた。ふたりは笑顔で笑いあい、皆を見送る歌を歌う。そして二人と共に生きた仲間たちは、これからも前を向いて生きていくのだと、堂々高らかに歌った。

 

追記:

読み返すと、囚人の数の変化がわかりにくい。

☆新入りがくる前の1幕冒頭:8人

赤:桜木、幸作、カケル、祐二

青:潤平、六郎、健太、啓司

です。

①君麻呂が青、拓未が赤に入り、

雑居暮らしは赤5、青5の10人

これが劇中、【雑居房】と言われる括り。

②祐二が亡くなり雑居房は9人に

③脱獄中欠員8(桜木)→6(六郎、健太)→5(カケル)→4(幸作)

☆脱獄中、ゲートまでついたのは4人

拓未、潤平、君麻呂、啓司

①8+2、②10-1、③9-1-2-1-1でした。上に書いたとおり、雑居房は祐二以外は全員出所できます。

 

あとがき

祐二くんのところや脱獄中減っていく過程の辛さが凄かったです。書き切れたかな…。ト書きやセリフ以外で私の解釈で加筆している部分があります。暗転と銃声の絶望感や、1シーンごと雰囲気が少しでも感じられたらいいなと。君麻呂の見せ場の食堂の部分に熱が入っているのは気のせいではないです。長尾担なのでそこは笑 詳しくは考察の方へ。

既出の雑誌掲載写真やパンフレット、ほかの方のレポなどと合わせてお話の種にでも。2019関西の少年たち、面白いでしょ?見たものを、忘れないうちに形に残したかったんです。悪用はご遠慮ください。