雪降る八月、花束を。

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その演出は、願いにも似た。-光を追えるうちに-

関西Jr. 松竹座夏公演「少年たち 青春の光に…」も残り公演が少なくなってきました。なにわ男子が座長になった初めての夏、あまりに多忙すぎる夏、どうか無事に千秋楽まで駆け抜けられるよう祈っております。

 

そもそも松竹座の関西Jr.の舞台…内部(制作)舞台、とも呼ばれるものって何?少年たちって何?囚人?桶ダンス?と、自身の整理のためと独特の文化をマイルドにしたくて、それと、やっぱり沢山の方に興味をもってもらいたくて、去年こんなものを書いてました。

http://170815snow.hateblo.jp/entry/20180826/1535291046 

無名の書く僻地のブログにも関わらず、この記事が急に先日アクセス数上がってびっくり。んでもって、なんとなく今年も期間中のうちに似たような記事を書いてみよう!といった気持ちの運びに。

主観しかない本編考察は千秋楽後にまたできたらなあと思っています。

(↓2017公演分)

http://170815snow.hateblo.jp/entry/20180701/1530422355

(↓2018公演分)

http://170815snow.hateblo.jp/entry/20180914/1536850801

 

あくまで素人一個人の感想・解釈であり、事務所や実際の作品や公演、制作側・出演者の意図とは一切関係ございません。あくまで素人一個人の発言です。

 

また、舞台については公演中のため本編の登場人物やストーリーに関する記述は極力控えていますが一部ネタバレは含まれますので観覧は自己責任でお願い致します。誰がどんな役、何をするは詳しく書いてません。

 

これだけ書いても面倒がらず読み進める方は当ブログの趣旨をご理解いただけているかと思いますが…。

 

今年の夏、松竹座で8/30迄公演中の「少年たち 青春の光に…」は近年の舞台のテイストとは違い、たのしくやさしいエンターテインメントじゃなくがっつり舞台でした。舞台作品+ショータイム構成。外部舞台の為に演者も客も慣らす意図とも取れなくはないほど、独特の要素がなくなっています。今までに慣れてしまうと、劇中息つく間もないのでしんどい部分はあるかもしれません。私は全然好きなので割と受け入れられてます。結局好み、フィーリングですのでその目で是非に。

 

【近年との大きな変化】

・それぞれ役名があり役名で呼ばれる。今は頻繁に聞かない名前を持つ少年が多いので、分からなければ是非パンフレットをお買い求め下さい。今年も読み応えはバッチリでした!

・囚人服がつなぎではない。が、赤房と青房など色での区別は健在、上下バラ。

・日替わりギャグパート少なめ。一般的な外部舞台並み。

・南の島にはいかない、雪も見ない。何箇所か歌は歌う。

・おなじみの曲はBGMとして流れるのでおっここでこれか!という楽しみ方も。

・セットを自分達で動かす。これはなかなかいい。転換が例年ぽくない。おしゃれ。ベッドになったり格子になったり机になったりするアレすごい。説明し難いけどすごいんです。

ガラケーとちびっ子わらわら(見ればわかる)

雑居房のトイレは洋式。君麻呂ちゃんかわいい。

 

【注意点】

悲劇が悲劇を呼ぶ。終始明るい話ではないです。暴力表現や怒声、感情や精神乱れるシーンを含みます。

銃声、今年から一瞬血糊注意。個人的感想としては去年の方が見る側にも本人達にも救いがあり、今年の方がことの運びや台詞回しが凝っていて、舞台作品としてスマートで格好良いです。色んな方と考察ぶつけ合いたい。

舞台本編のみ花道・通路使用有り。舞台ですので上演中の演者への声掛け、接触は禁止です。初めての方も場内アナウンスに従い、普通の観劇マナーを守っていれば問題ありません。松竹座は狭いので距離が近くで嬉しい気持ちはもちろんわかりますが、舞台本編での前のめりと歓声だけはぐっと堪えていただけると。

通常ショータイムでの客席降り、花道使用はありません。

 

私が気になったのは、演出に近年よく見られるものがなかった点。…間に合わなかったのか、敢えて変えているのか。

今回も人が犠牲になる描写はあるものの、花は地面に刺さらない。十字でも運ばれない。悲劇的表現で人が落ちる描写がない(演者の転落するような演出がない)点です。

ここ3年、しっかり使用してきた十字運び(この名称で伝わるか?)と落下表現。それが今回なくなっていたのでびっくりしてます。

2009年のTough Weeds、2015年関西少年たち、関東Jr.のものは未履修です。えびきすの少年たちは、友人宅でDVDを観た遠い記憶があるくらい…。映画は見ました、しかし別に作品「少年たち」や舞台班のヲタクなわけでもなく…。なので、なんとなーくで緩く読んでいただけたらありがたいです。

しかし調べれば調べるほど、映像化しているものだけでもかなりの舞台や公演で人が落ちる。製作サイドが落ちる演出を組んでいました。所属タレントの今後のためにスタントや演技経験を積ませたい意図もあるのでしょう。

若き少年や子供の危機・友人や兄弟、仲間の死がほぼイコール悲劇であり、人が亡くなった場所に花が刺さる演出や、亡くなった人をみんなで運んでいくのも私は好きではあるんですけどね。表現されるものとしては運の悪さ、争いの犠牲、自分の弱さ、どれも一時代の悲しみの形のようで痛ましい。

「落下」は大概悲劇や当事者の意に反した世界に放り込まれる状態として機能します。別に演劇や映像制作に関わらず詳しくなくても、落ちる、落下することやその単語に対するイメージはマイナスなものが多く想像が容易。落ちることはよくないことと刷り込まれてるのは生命を維持するための危機意識から…話が逸れそうなので戻します。

今回の少年たちは、劇中誰一人として「落ちない」のです。正義や理不尽に殴られても、銃弾に倒れてもその地から落ちて消えることはありません。逆に全ての事実がステージ上にあり、逃げ場のない怖さもありますが、罪から逃げず、誰に担がれることもなく最後まで自分の意思で世に立つ少年たちと、ステージに立つ本人達の姿が重なりかなりグッと込み上げるものがありました。

 

夢に向かって一歩一歩。どんなに悲しいこと、苦しいことがあったとしても、暗転するまで、装置が回るまで、袖にはけるまで、幕が降りるまで、その足でステージを踏みしめ、歩み、時に倒れても姿を残せ。Show Must Go On!

誰かからの今回の演者への想いなのか、偶然のお話で私の都合のいい解釈でも、私の中ではこれが!期待や願掛けのようで美しく見えて!しょうがないんだ!!って事を書きたかった。言葉足らずで伝わらなくても満足です。我ながら勝手だわ。

 

気になりましたら劇場でご覧いただきたいんですが、大阪松竹座でしか公演がない、そしてチケットが完売しているため気軽に行けない所がどうかしてる…

と、いうことで、

見返せるDVDが一番いいけど、配信でもいい…本作品映像化に関しましては今年もどうか関係各位宜しくお願い致します…。

コンサートや舞台は所謂現場…会場や劇場でみる臨場感もよいものですが、気軽に見てもらえる配信や、他の作品と見比べたり、見たい時にいつでも見返せる円盤化は他に変えられません。

もちろん私自身も頑張りますが、国内外問わず、未来のファンにも、沢山の方に見ていただくにはやはり映像の力に勝るものは無いので、映像化に関しては有志の皆様、お力添えの程宜しくお願い致します。受注生産で良いから!!!

 

〜、これが限界です( ;  ; )

臆病ものの私でも、言葉に残したくなる感性に響くものを見せてくれてありがとう。毎年表現させてくれてありがとう。

長尾くん個人もなにわ男子も、関西Jr.も、更に活躍できますように。

長尾くんを見ていると、もれなく劇中とショータイムの某曲のえげつないギャップにやられます。機会がある方は、是非食らってみては。おいでませ長尾沼。

 

お付き合いいただき、ありがとうございました。

※8/26 微妙に誤記、語弊がありそうな箇所修正しました、すみませんm(_ _)m

2023/10/2 一部修正